ブライダルプレイヤーは結婚式を演奏で支える裏方業
ブライダルプレイヤーの仕事は、挙式や結婚披露宴で進行に合わせて演奏することです。
近年、披露宴での仕事は激減し挙式での演奏のみというスタイルが増えています。挙式会場にはオルガンなどの鍵盤楽器が常設されているため、ピアノや電子オルガンの経験者がオルガニストとして演奏するケースが多いです。バイオリン、フルート、オーボエなどの楽器で演奏されることもあります。披露宴の余興として出演依頼があるときを除いては、挙式全体を演出するための音響効果、BGMとして演奏することが特徴です。
- 近年は挙式演奏のみというスタイルが増加しており、音響効果、BGMとして演奏することが特徴的。
結婚式での演奏曲目は事前に決まっている
演奏曲目とその順番は、会場と挙式によって違いますが事前にほぼ決められています。
挙式であれば、会場にゲストをお迎えするときの迎賓に始まり、新郎新婦の入場、指輪の交換、誓いのキス、新郎新婦退場、ゲストの退場まで、それぞれのタイミングに合わせて演奏します。キリスト系の挙式では讃美歌が入り、人前式ではポピュラーソングをメインとした曲目構成で行うこともありますが、ブライダルの現場で演奏される曲はオーソドックスなものが多いです。
新郎新婦からリクエスト曲があれば曲目を差し替えることもあります。本番は挙式で20~30分、披露宴ではお色直しやご歓談の時間のBGMも含め2時間半程度の演奏をします。
- ブライダルの現場で演奏される曲は事前に決まっており、オーソドックスなものが多い。
結婚式に合わせた演奏、演出とは
挙式や披露宴前には打ち合わせやリハーサルを行いますが、本番はリハーサル通りに行くとは限りません。毎回同じ曲を使用していても、新郎新婦の入退場ならばお二人の歩く速さによって終わる部分が異なります。それに合わせて曲を延長したり、適当な部分でエンディングに仕上げたりなど臨機応変に調整します。
牧師や司会者の声の大きさ、ゲストの数、会場の盛り上がり具合によって音量をコントロールするのも役割の一つです。また結婚式では予期せぬアクシデントで式の進行がスムーズに行かないときもあります。そのような場合には進行表にはなくてもBGMを流すため、ブライダル向けの曲をいくつか予備として準備しておく事が多いです。
- 本番で臨機応変に対応できるよう、事前準備をしておく事が大切。
本記事は2015/07/15の情報で、内容はブライダルプレイヤーとしての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。