個人診療施設(小動物)の獣医師の求人

職業:獣医師

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小動物を扱う動物病院の求人数は安定

 動物病院は年に200~300院増加し、100院が廃業しています。年々施設は増えていますが、多くは獣医師が一人で診療をしているため、求人の数に大きな変化は無く、安定していると考えられます。求人の募集は、獣医師会のホームページや求人募集サイト、個々の病院ホームページに掲載されています。

 

個人診療施設(小動物)の求人の特徴

 都市部はペットの飼育頭数が多いことから、ニーズも多様化しており、診療科目の分業化が進んでいます。2次診療施設になっているところではCTやMRIを所持している病院もあって、より高度な医療を提供しています。人の出入りが激しいことから勤務獣医師の募集は常にあり、即戦力となる既卒経験者は歓迎される傾向があります。 未経験者であっても就職先を探すのは難しくありません。

 

 地方の動物病院でも、従業員の多い施設は高度な医療機器を持っている場合があります。2次診療施設が周りにないことから、広く浅く何でも対応できるスキルを求められます。

 

 地方の動物病院は、人手不足とまではいかないものの、募集を出してもなかなか応募者がいない状態にあります。多くの勤務獣医師は、都市部の動物病院で職場を変えながらスキルを磨き、地方で開業する傾向があるため、労働者として地方へ行くことは少ないのです。

 

  • 都市部の施設は募集が多く、特に経験者は歓迎される。地方は勤務希望より開業希望者が多いため、求人を出しても応募者が集まらないことも。

 

個人診療施設(小動物)の給与・待遇など

  • 給与

 未経験で個人診療施設へ転職した場合、年収250~400万円が相場となります。年齢による昇給は少なく、勤務医として働き続ける限りこの金額から大きく上がることはありません。みなし残業、裁量労働制のため残業代は出ません。

 

  • 勤務日数と勤務時間

 シフト制の月22日勤務で、夜勤のある職場もあります。勤務時間は動物病院の営業時間と連動していて、例えば営業時間が午前中8~12時、午後15~19時の場合だと、8時~13時は診察、13~14時は昼休み、14~15時は短時間でできる手術、15~19時は診察となります。急患で手術が入った場合は、19時以降の対応になります。

 

  • 社会保険

 個人事業主が多いことから、社会保険に加入していない場合があります。業務中に事故が起きて長期に就業できなくなった時、通常であれば労災保険でカバーされますが、未加入の職場では、怪我は自己責任の一言で処理されます。治療は動物が嫌がる行為ですし、攻撃的な大型犬も来院するため、社会保険に未加入の職場はお勧めできません。

 

  • 休日・有給休暇

 有給休暇や忌引きは取りにくい傾向があります。フィラリアの予防と狂犬病のワクチン接種が重なる3月下旬旬~6月上旬までは繁忙期のため、シフトで決められた休暇以外はまず休めません。

 

  • 産休・育児休暇

 妊娠出産に対する理解を得ることは容易ではありません。よほど余裕のある職場以外は、産休・育児休暇は取れないので、離職や転職、独立開業の3択を迫られます。産休・育休が取れる職場の場合、育児休暇取得後はフルタイムで働く正社員ではなく、パートタイマーとして復帰するケースが多いです。

 

  • その他(備品・学会や講習会の費用など)

 制服を貸与する職場は多いですが、聴診器は各自用意するよう求められることが多いです。特に何も言われていない限り、学会の入会費用、講習会参加費用などは自己負担です。

 

  • 独立開業するモチベーションのない人にとっては出口のない苦行と感じる職場が多い。個人経営の動物病院より、企業化した動物病院の方が体力と金銭的な負担は少ない。

 

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本記事は2015/06/18の情報で、内容は獣医師としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。

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