獣医師の採用先の分類

職業:獣医師

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獣医師の採用先は多種多様

 平成24年の農林水産省の統計によれば、獣医師のうち個人診療施設に勤務するものは4割、残りの6割は公務員、製薬・飼料等の民間企業、農業共済組合、農業協同組合、私立学校職員となっています。 獣医師のいる職場は多様で、一部の職種を除けば中途採用は常にあります。

 

個人診療施設の特徴

  • 小動物の個人診療施設

 小動物の個人診療施設は全国で約7000軒あります。勤務獣医師1人を雇っている病院が最多ですが、人口の多い関東7県には、10人以上の勤務獣医師を抱える規模の大きい病院が100軒近く存在しています。

 

 大きい病院は設備が充実しているため、2次診療施設として症例が集まります。最新の設備と難しい症例は魅力的ですが、人手が足りていることから、なかなか診療に携わることができません。一方、町の小さな動物病院は設備に限りはあるものの、人手不足から診療しなければいけない状況になるため、短期間でのスキルアップが見込めます。

 

  • 大動物の個人診療施設

 大動物の個人診療施設は約2200軒あります。中には診療施設は持たず、往診だけをしている獣医師がいます。家畜共済の加入率から、乳牛と肉用牛は共済組合の獣医師が中心に診療をしていて、養豚業、養鶏業の診療は個人開業獣医師がしているということが分かります。

 

 広域に渡って往診すること、昼夜を問わない往診や、力を必要とする業務が肉体的に辛いため、新規に参入する獣医師は慢性的に不足しています。

 

(※ 診療施設数は2014年12月31日時点での調査によるものです)

 

  • 個人診療施設の中でも、小動物対応の大規模病院は比較的人が集まりやすいが、個人病院や大動物対応の施設は人手不足のところが多い。

 

農業共済組合・農業協同組合の特徴

 産業動物は飼育目的のペットとは異なるため、求められる獣医師のスキルも異なります。農業共済組合と農業協同組合は、農家の保護と相互扶助を目的に作られた団体のため、農家の経営を守ることが重要な業務になります。

 

 したがって、農家の状況を把握し、医療行為の対費用効果を考慮して、疾病の予防や治療を行っていきます。時には経営コンサルタントとして農家と関わることもあります。

 

  • 農業共済組合や農協の獣医師の場合は、診療だけでなく経営コンサルタントとしての仕事も。

 

ニッチな職場もある

  • 国家公務員として検疫所などに勤務

 厚生労働省と農林水産省で、1種相当の技術職員としての採用があります。検疫所等の配属先があり、輸入されてきた食品や動物を法律に従って確認し、検査を行うことにより、国内に病気が侵入することを防ぎ、危険な食品が流通しないように監視しています。

 

  • 民間企業・専門学校・独立行政法人など

 飼料会社、食肉を扱う食品会社、ペットの保険会社、トリマーや看護師を養成する専門学校、独立行政法人など求人は少ないですが、様々な企業から募集があります。獣医師には多くの職場があるので、自分にあった職場を探していきましょう。

 

  • 厚労省や農林水産省、民間企業や専門学校などでも獣医師が活躍している。

 

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本記事は2015/06/17の情報で、内容は獣医師としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。

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