年間休日が多い調理師の求人
調理師といえば、一般的な職種の方が休日になる土日や祝日というタイミングでは忙しく休日を確保することが出来ないケースが多いです。特に、追い回しなどの下位の立場であれば、誰よりも早く出勤をし、誰よりも遅くまで働くようなケースもあり、特に忙しいです。一般的な職業のように実働時間が給与になることはほぼなく、残業代が発生することもありませんし、拘束時間が長く、休日が少ないのが当たり前という世界です。ここでは年間休日の多い調理師の求人を探す場合の注意点などを挙げてみます。
- 新人からでも休日を確保したい場合
日本料理店などの場合には、年間休日を確保したいと望むのは難しい傾向があります。これは、昔ながらの古い考えの調理長が仕切っている場合などに、「新人の内はとにかく長く現場にいて先輩の技を盗むのが伝統など」という雰囲気であれば、休日の確保はあまり望めないということです。フレンチやイタリアンなどのシェフでも、同じような考え方であれば年間休日は望みにくいかもしれません。
もし新人でもある程度の休日が欲しいなら、こういった旧体質なお店ではなく、時代の変化により当たり前に生じる価値観や考え方の違いを理解できていて、柔軟に対応ができている大手外食チェーンなどの方がいいでしょう。調理師としての経験がほとんどないような新人の状態でも、年間休日を確保出来る可能性があり狙い目です。
ただ、大手の場合は年間休日は多くとりやすくても、抱えている調理師の数が多く条件面がそこまで良好ではないという事例もあります。確保出来ている人員が多く、ネームバリューもあるため、応募者も一定数確保出来ることから、そうなるケースが多いようです。この点は転職の際はチェックが必要です。
- ジャンルだけでは年間休日の数は言いにくい
先述では日本料理店などの場合は休みは期待しにくいと書きましたが、正しく表現するなら「経営者や料理長など、店がどんな雰囲気か」が大きく影響するということです。実際に日本料理店だからどうだだとか、フレンチレストランならどうだ、というが言えないのが調理師という職業の難しい点です。
やはり失敗しないためには本当の現場の条件が立場の違いによってもどの程度にあるのかなどを把握しておくことが重要です。一度働いてみないとなかなか内情が見えないというのが調理師の世界ですが、転職前に可能な範囲で情報収集することは大切です。転職エージェントなどを使い情報収集するのも有効でしょう。
本記事は2015/06/15の情報で、内容は調理師としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。