調理師の和食への転職

職業:調理師

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調理師の和食への転職

  • 「和食」と「日本料理」、「和食」と「和風」

 「和食」と「日本料理」という言葉があります。和食と日本料理は何が違うのかというと、和食とは日本人が昔から食べている食文化の総称であり、日本料理は、お客様をおもてなしするための和食と位置付けられています。もちろん食材や品目などは類似しています。和食のジャンルは広く、炉端焼きなどから、うどん、おでん、鍋料理、どんぶり料理、郷土料理に至るまで様々なものがあります。

 

 「和食」と「和風」という言葉があります。「和食」とは日本の食材といわれるものを日本の調味料で調理したものを指しますが「和風」というと少しニュアンスが変わります。「和風」とは和食風の調理法や味付けをしているものを総称することが多いです。ですから日本独自の食材という枠に捕われず、ステーキやハンバーグといったメニューでも、和食の調理方式や味付けを行なっている場合には「和風」という表現で成立することになります(和風ステーキや和風ハンバーグなどという呼び方があります)。これはどこまでを「和食」に振り分けるかは難しいですが、一般的には日本独自の食材といわれるものを日本の調味料で調理したもが「和食」と定義されることが多いです。

 

  • ベースの技術を身につければ先は明るい

 和食とは素材の持ち味を尊重できていることや、栄養バランスに優れていることが重要だという考え方があり、調理師として和食に携わるとこのような視点が身についてきます。また、和食の調理法や味付けなどのベースを身に着けていれば、その後に様々な展望が期待出来ます。自身で新しいアイデアを持って独立をするのも良いですし、日本の家庭料理を外国人向けにアレンジし、和食レストランを海外で開くことも可能でしょう。更に料理教室の講師などにも転職することが出来るでしょう。

 

  • 独学の人も多い

 和食に限らず、調理師で大成している方のほとんどは、厳しい修行を生き抜いて評価されてきた方か、栄養学や調理法などをある程度自身で独学で身につけ、店舗経営やマーケティングなどのセンスがあって独立した方の2タイプに分けることが出来るでしょう。和食という広いカテゴリーであるからこそ、チャンスは多く落ちていますし、転職先も豊富に用意されています。「調理師の大成は厳しい修行を生き抜いてきたことが大前提」という世間のイメージとは必ずしも一致しない面もあるかもしれません。

 

  • 求人の数は多いか?

 調理師の転職に関して転職サイト等々で検索するともちろん調理師の求人は一定割合出てくるわけですが和食に関係するものは比較的多いように見受けられます。これはやはり外食産業の中で和食は一定のシェアがあるというのはあるでしょうし、そういった意味では転職の際は比較的余裕をもって求人を見ていくようなことも可能と言えるでしょう。

 

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本記事は2015/06/12の情報で、内容は調理師としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。

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