調理師の中華への転職
中華の調理師になりたいという方も多いです。日本料理やフランス料理などと比べ、中華料理は3000年以上もの歴史があるジャンルの料理になります。特徴としては、高級食材を使った宮廷料理などもあれば、一般的に揃えられる安価な食材を使って大衆向けの料理を作るお店などがあり、とにかくジャンルが広いという特徴があります。
- 専門に特化したいジャンルを決めておく
中華料理の全てを極めることは、人間に与えられた人生の時間内では不可能だと言われています。それほどに豊富な技法や味のバラエティーがあるからです。中国大陸は非常に広いため、それぞれのエリアによってまったく違った食材や調味料を用いたり、違った調理方法を用いることになるのです。この全てを極めることは、正直不可能といってよいでしょう。
ですから、ある程度どのようなジャンルの中華料理を極めたいのかを絞り、それを習得するように決めておくことがオススメです。中華料理は山東、視線、湖南、江蘇、浙江、安徽、福建、広東の8大料理と呼ばれるジャンルが存在し、更に山東の中にも、北京、宮廷、東北、山西、西北 といったジャンルに枝分かれしているのです。全ての習得は出来ませんが、方向性と独自性、時代の流行などを読むことが出来れば、その道の匠としての地位を 日本国内で築くことが出来るでしょう。日本国内で見られる中華料理を見ると、そのほとんどが広東系の中華料理になります。それに次、福建系と近年になり辛さを強調した味付けが多い四川系の中華料理が台頭しています。
- 大衆向けか高級店かをイメージしておく
どのような中華料理の調理人になりたいのかを決めることも重要です。近所の中華料理屋さんやラーメン屋さんというイメージのお店で、地域密着型で働きたいのか、富裕層などを対象客とした中華料理のコース料理を食べさせるようなお店で働きたいのかによっても、選択肢やキャリアパスが違ってきます。
- 中華料理の調理人として必要な要素は?
見習いの時期は、日本料理や西洋料理のそれと何ら変わりませんし、給与も低額であることが多いため、やはり忍耐力が必要になります。また、日本国内でも料理長に中国人調理師を据えているお店も多いため、ある程度に中国人とのコミュニケーション能力も求められることになるでしょう。また、鍋や包丁の大きさを見れば分かる通り、かなりの体力は必要とされる調理師のジャンルでもあります。
本記事は2015/06/12の情報で、内容は調理師としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。