調理師のフレンチへの転職
フランス料理の歴史は古く、中華料理やトルコ料理とともに世界三大料理の1つとなっています。日本でも多くの調理人がフランス料理の習得を目指している人気の料理ジャンルでもあります。本国であるフランスに渡り、三星レストランの総料理長に就いて活躍をしていたり、自身のレストランを開店し、ミシュランガイドで星を獲得している日本人シェフが多く存在しています。フランス料理の料理人に転職する場合の気になる点や注意点などをまとめてみます。
- 規模によっての違いを覚えておく
フランス料理のジャンルでも、イタリア料理でいうリストランテやピッツェリアのようにその飲食店の規模や扱っている料理、価格設定などによって、レストランとビストロ、ブラッスリーといったものに分けられます。レストランよりも庶民的な感覚なのがビストロ、そしてビストロよりもより大衆よりであり、料理よりもお酒がメインで楽しく騒ぐようなビアホールのような目的で使われるのがブラッスリーとされています。どのジャンルに転職したいかは重要な転職の要素です。
- 食事の時間をトータルプロデュースするという考え方
一般的な料理人は、素材を活かし、その料理のジャンルで、どれだけ美しく、美味しい料理を作るのかといった所に神経を使うことでしょう。新しい調理方法を生み出したり、それまでにない概念でそのジャンルの常識を覆すといったことも、それぞれの料理の調理人をする醍醐味とも言えます。
ただフランス料理の場合、理論的な思考を持っていないとなかなか大成することは難しいとされています。テーブルについてから、席を立つまでディナーやランチタイムのトータルプロデュース力がないと評価をされることは難しいのです。仕入れた食材から、ベストなメニューを作成し、それに合ったワインを用意する、メインの料理を考えて前菜やその後のデザートなどを考えるといった広い視野が必要になります。食事の時間を創造・プロデュースするという意識はフレンチへの転職には大切な要素です。
- フレンチの調理人の給与はどれくらいか?
フレンチは総合的なスキルや知識が必要とされるため、さぞかし年収も高いだろうと思われがちですが、基本的には日本料理などの他の調理師と変わらないような給与が多いです。ただし、オーナーシェフなどになったり、超人気店の総料理長などになると話は別で1000万円から3000万円程度の年収の人もいます。テレビメディアなどでひっぱりだこになり、予約もなかなか取れないといったようなお店になれば、さらに上の年収を目指すことも可能です。
本記事は2015/06/12の情報で、内容は調理師としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。