臨床工学技士の適性(向き・不向き)

職業:臨床工学技士

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臨床工学技士の適性(向き・不向き)

 臨床工学技士という仕事の中でも透析患者に穿刺や透析中の機器や患者の管理を行う透析業務や医療機器の保守や点検を行う医療機器管理業務、心臓の手術の際に心臓を止めるために心臓の代替えする医療機器の操作を行う人工心肺業務など多岐にわたって活躍しています。

 

 そのため臨床工学技士の中でも業務によって向き・不向きがあることは否定できません。様々な分野で活躍している職業であるからこそ、自分の適性にあった職場を探すことのできる資格でもあるのです。以下3つの業務に関する適性を見てみます。

 

  • 医療機器管理業務の臨床工学技士の適性

 臨床工学技士という医療従事者への夢があっても血を見ることに抵抗を感じる人も少なくありません。そんな方は医療機器の保守や点検を行う医療機器管理業務を目指すことがお勧めです。患者に使用した医療機器の清掃を行ったり、実際に正常に動くのか試験を行ったりする仕事なので手術を直接目の当たりにする機会が少ない業務だからです。医療機器の修理や点検を行うことが多く、医療機器内部の細かい作業も多いため手先が器用であることや、工学系が好きな人は医療機器の管理に向いていると感じる人が多いです。

 

  • 透析業務の臨床工学技士の適性

 臨床工学技士の業務の中で、人とのコミュニケーションが取れる職業に魅力を感じる人にお勧めしたい業務は透析業務です。透析業務は週に2~3回来院する透析患者に対し穿刺を行うことや、患者のそばにある治療中の透析機器、透析患者の管理を行うため臨床工学技士の業務の中で最も患者と身近に接する業務です。

 

 そのため、業務を円滑に行うためには患者との信頼関係というのが必要不可欠になってきます。さらに、透析患者は週2~3回の透析の度に針を刺されるという苦痛が待っていますし、透析が始まると一生透析と向き合って生活しなければならないという現実があるので比較的繊細な方が多いです。そのような中で患者との信頼関係をいち早くつかむためには技術や知識はもちろんのことコミュニケーション能力というのがとても重要です。

 

  • 人工心肺業務での臨床工学技士の適性

 臨床工学技士として責任を持ち命と直結した業務を行いたいと考えている人は人工心肺業務がお勧めです。人工心肺業務は心臓の手術を行う時に使用する心臓の代替え機器です。その操作を行う業務なため、一つの失敗が命に関わったり、脳血管の塞栓症により患者の今後の人生に大きく影響したりする業務なので責任感がなくてはこの業務を行うことはできません。

 

 さらに、現在医療はチーム医療と呼ばれているように、手術を円滑に行うために医師や看護師と連携して手術を行わなければなりません。そのため、様々な職種の人と上手にコミュニケーションをとることができるというのもとても重要になってきます。また、心臓の手術は緊急性が高く休みの日や夜中など自分の予定など関係なく患者は現れます。そのため、自分の中で仕事の優先度を常に高い位置に持てないという方には続けていくことが難しい職業になってきます。

 

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本記事は2015/06/11の情報で、内容は臨床工学技士としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。

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