総務(人事)の立ち位置
人の採用と人事異動が、人事の仕事が企業の中枢と近い場所で仕事をする大きな要素になります。人の採用時には人物を見極める力が求められますので、上辺にとらわれずに人となりを判断する方法を自分なりに会得することも重要になってきます。人を効率よく動かすこと、適材適所を行って企業が生き生きと活動できるように図ります。
そうは言っても決定の権限は経営陣にありますので、普段から企業の向かっていく方向を経営陣の示唆からくみ取っておく必要があります。人事として、あくまでも裏方でありながら、よりスムーズな人材活用ができるような情報収集が欠かせません。
- 人を効率よく動かせるような情報の収集は大事。
総務(経理)の立ち位置
お金は企業の血液ですので、お金を扱う経理は企業の中枢と深く結びつきます。日々の残高に始まって、月次の集計、資金繰りと経理の出す数字で経営陣は自社を判断し、次の一手を考えます。
中枢と深く結びついていますが、経理は数字を集計し集計した数字を提示する役割です。異常な数字を見つければ、原因を調査し裏付けを取っておきます。意見を求められれば数字の分析結果から改善ポイントを見つけ出し、進言することはできます。
お金を扱っているので重要な部署であることは間違いありませんが、数字の集計と分析・資料作りを主にもとめられている職種です。資料の迅速さと正確さが常に要求されます。
- 迅速で正確な資料が企業の方向性を決めるのに役立つ。
総務(総務)の立ち位置
総務の求人を見ていると、企画開発・広報までも含まれている、総務の概念の幅広さをうかがわせる求人が少なからず見受けられます。
企画開発となると、企画開発次第で企業の業績が大きく変化するので、「縁の下の力持ち」とだけ言っているわけにもいきません。
広報は表に出て自社をアピールするための部署です。また近頃は、法務に強い人という文言も増えています。これも総務または法務として対外的な交渉を引き受ける、表に出ることが多くなる職種です。特にクレームなどは初期対応を慎重にしないと企業にダメージを与えかねませんので、今後ますます重要になってきます。
- 総務の概念が広がり、対外的な交渉も求められるなど重要さを増してきている。
本記事は2015/12/09の情報で、内容は総務としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。