なぜ添乗員になりたいのか
憧れの職業アンケートを行うと、添乗員が上位にランクされる事があります。色々な観光地に行けて楽しそうと言うのがその理由です。
確かにいろいろな観光地に行けますし、楽しい事はたくさんあります。しかし現実には、1ヶ月に何回も同じ観光地を訪れることもあり、新鮮さは最初だけで2回目以降になると楽しみは薄れてきます。採用する側はこの点をよく分かっていますので、ただ楽しそうと言うだけで応募してきた人は、採用する側の視点で、すぐに辞めてしまう人と見られてしまいます。
添乗員は接客業ですので、もしかしたらツアーの内容がお客様にとって期待外れに終わるかもしれません。そんな時でも、添乗員の愛嬌で雰囲気をよくしたり、観光知識でツアーの魅力を引き出したりすることができれば、ツアーは成功します。採用する側が待ち望んでいるのはこういうことができる人です。人が喜ぶことをしたいという動機は、採用する側がとても期待することです。
- 同じツアー内容でも、添乗員が違うだけで顧客満足度が変ってしまう。
どんな添乗業務をしたいのか
一般的な添乗業務と言えば、日帰りの国内バスツアーや2泊3日の国内宿泊旅行です。未経験の場合は一般的な添乗業務から経験を積むことになります。しかし、採用する側が期待することは、未経験でも出来る添乗業務をこなしてもらうことではなく、もう少し難易度の高い添乗業務にチャレンジする姿勢です。
難易度が高い仕事には、修学旅行や慰安旅行など手配型のツアーがあげられます。いずれも、旅行会社の営業が必死に獲得した仕事です。ツアーは営業活動の一環でもありますので、当然継続して仕事を発注して頂くためにも営業がツアーに同行します。
旅行会社は、この様な大切な仕事の一環を添乗員に任せるわけですから、社会人としてのマナーやお客様の痒いところに手が届く接客が求められます。ここまでくると、ツアーを楽しむ雰囲気ではなく、接待業務というのが相応しいくらいに気を使います。とても緊張感のある大変な仕事ですが、この様な仕事をこなせる添乗員は、旅行会社からの評価が1段階あがることになります。
- 難易度の高い仕事にチャレンジする姿勢は、採用する側にとっても大きな魅力になる。
採用する人の心を動かす志望動機
旅行会社の業務を大きく4つに分けると、企画・手配・販売、そしてツアー実施となります。どの仕事も大変やりがいのある仕事ですが、ツアー実施だけが、直接お客様にサービスを提供する業務になります。
採用する側は、ツアー実施を任せられる人かどうかを見ています。時には「どうして旅行会社の正社員ではなく、添乗員になりたいのか」と聞かれることがあります。その時には、企画・手配・販売と違って直接お客様に接する業務に遣り甲斐を感じるといったことをアピールできれば、採用する人に大変良い印象を持ってもらえる傾向にあります。
- 旅行業界の最前線で働く添乗業務は、内勤とは違った責任と遣り甲斐がある。
本記事は2015/12/03の情報で、内容は旅行添乗員としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。