ジムトレーナーの基本的な仕事内容は?
ジムトレーナーの仕事内容は就職先の企業と契約内容によって異なってきますが、基本的な業務は、お客様へのマシンの使い方の説明や、トレーニングの方法を説明することです。見学者や体験者などの対応も、ジム内においてはトレーナーがすることがほとんどで、入会の手続きなどの手続き関係はフロントが行います。
成人・アスリート向けの運動指導の場合
成人向け・アスリート向けフィットネスクラブのジムトレーナーは、お客様の既往歴(ケガや疾患)をお伺いするのは当然ですが、“結果を出す”という事を目的としてメニュー作成を行います。
パーソナルトレーナーとして勤務をする人もいますが、一般のジムトレーナーでもある程度クライアントの要望を聞き、メニュー作成やマシン指導を行います。さらに、求めるレベルが高くマンツーマンで指導をしてほしいと思った場合、パーソナルトレーナーとしてマンツーマン指導を望むお客様にはより詳しい説明を行います。
お客様の目的としては、生活習慣病の予防や体質の改善、スポーツ競技のパフォーマンス向上等を目的として行っている人が多い為、例えば高齢者の指導スキルは疾患に対する禁忌動作等を学習するのに対し、一般の成人向けのフィットネスクラブではシェイプアップ的要素を含む指導が求められ、アスリート向けならアスリートに特化した指導知識が必要になります。
- お客様の要望を聞き、結果を出すことを目的としたメニュー作成や指導が主な仕事内容。
高齢者向けの運動指導の場合
高齢者対象のジムのトレーナーの場合には、基本的なメディカルチェックとして体調などを口頭で確認し、血圧測定などをしてから運動を行う事がほとんどです。初回に来た際に、お客様の目的や疾患などを聞いて、それに基づいてメニューを作成していきます。
個々のお客様によって重量の設定や、マシンの使い方などを教えるのですが、トレーニングカルテに既往歴や、マシンの位置(椅子の高さの調整)等を記載しておき、初回担当者が不在でも分かるようにしておくことが基本です。また、疾患をお持ちで情報共有をしておいた方が良い場合などには、情報共有ノートというものを作成して引継をしておきます。そういった引継を行う事で、お客様に安心してトレーニングをしてもらえるように配慮します。
ジムトレーナーが行える集団指導の仕事内容を例に挙げてみると、通常のエアロビクスなどのスタジオよりも短い、15分~30分程度のスタジオを担当することになります。高齢者が対象なので、自分の体重を利用したレジスタンストレーニングで集団指導を行う事や、軽いダンベルやチューブを用いた筋力コンディショニングを行うというメニューになります。無理はさせないように配慮しつつ、みんなで楽しくコミュニケーションをとり取りながらトレーニングをするというのが目的です。
- 高齢者向け施設の場合は、個々の体調や疾患などを把握して無理のない指導を行う。
幼児向けの運動指導の場合
ジムトレーナーのなかには幼児指導を行っている場合もあり、この仕事では幼児体育を行います。年小・年中・年長等のクラスに分かれて親子体操や幼児体操というものも担当をします。基本的には、動物歩きやボールを使った遊び、長縄の様な遊びやアンパンマン体操などを時間内で行っていきます。
3か月1クール等にしていて、レベルを徐々に難しくして最後にはサーキットという形で遊びの中に組み込まれた運動神経を鍛える遊びを取り入れていきます。主に脳神経系の発達を優位にさせるために、様々な遊びの要素を取り入れた運動を行う事を指導目的とします。毎回レッスンの打合せとして、紙に何をやるのかをメイン担当者が記載、補助スタッフがどのポジションでサポートするか等をレッスン前後にミーティングして次回のレッスンに発展させていきます。
- 幼児指導では、遊びの要素を取り入れた運動を行う。
本記事は2015/06/03の情報で、内容はジムトレーナーとしての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。