「繁忙度」と「繁忙期」
- 繁忙度が高いと激務になりがち
医療事務としての業務が激務かそうでないかは、その医療機関の繁忙度と比例します。忙しい=流行っているところでは患者数が多いのでその分忙しくなります。
しかしながら、規模が大きいほど忙しいというわけではありません。クリニックでも患者受付数が多く、遅い時間まで診察をしているところもあります。むしろクリニックの方が時間的には患者受け入れに融通性を持たないといけないこともあるので、そのような場合は当然のことながら忙しくなるために、時間内に業務が終わらず残業になることもあります。
- 繁忙期も激務かどうかに影響
上で述べたように、医療機関により忙しさは異なるのはもちろんですが、時期的な要因も関係します。内科関係では秋冬は受付数も増えますし、夏に近づくにつれて少なくなる傾向にあります。それぞれの診療科によって流行る時期とそうでない時期があるので、面接などで一日の患者数を尋ねる場合も、平均値でなく時期別の数字を教えてもらうとイメージしやすいでしょう。
- そもそも忙しい医療機関かどうかと忙しい時期がいつかにより「いつ・どれくらい激務か」が決まる。
レセプト請求時はやはり激務になりがち
普段は残業がなくても、月に一度のレセプト請求のときには多少なりともどの医療機関でも残業は発生します。一ヶ月分の診察内容に誤りがないかをチェックするのでそれなりの時間を要します。最近ではコンピュータがエラーのチェックをするため、その時間も以前よりは短縮できていますが、コンピュータが認識できない内容もあるので、その辺りは事務員の目で確認をしなければなりません。
経営側や院長の意向にもよりますが、レセプトの確認を細かくやるところでは帰宅が0時を過ぎることも多いようです。しかし、中には日を分けてチェックをしている医療機関もあり、そのようなところではあまり残業は発生しません。
- レセプト請求時は診療科などによらず激務になりやすい傾向。
(補足)病床のない医療機関の方が激務でないことが多い
入院施設のある医療機関の方が、業務内容は複雑です。外来と入院とでは保険点数も異なり、入院の方がより複雑になるからです。激務でない勤務を希望している場合は、求人だけ見てまず精査するのであれば病床のない医療機関を選ぶことをお勧めします。
本記事は2015/05/22の情報で、内容は医療事務としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。