志望動機を伝える上で重要なこと
- (1)同業界からの転職の場合
最も採用側が知りたいことは、なぜ元の職場では働けないと思うのか、です。ステップアップのためだとすれば、転職により、どのような方法でステップアップ できると考えているのか、自分が学びたいことは何かなど、どのように将来を考えての転職なのかを相手に伝える必要があります。
- (2)他業界からの転職の場合
他業界からの転職の場合、ケースは二つあります。一つは、全くの未経験で初めて医療事務として就職しようとする場合。もう一つは、過去に医療事務の経験はあるが、とある事情で他業界に転職し、また医療事務として働こうとする場合です。
前者である場合は、採用に関しては厳しいというのが現状ですが、稀にある未経験可の求人であれば希望は持てます。その場合は未経験者の応募が殺到していると考え、自分は与えられた環境だけでなく自ら学ぶ姿勢を持っているというアピールが必須です(もちろんそれは本当でなければなりません)。例えば、資格の勉強をしているのであれば、なぜ数ある資格からそれを選んだのか、どんな勉強方法なのか、いつ頃取得予定なのかもしっかりと伝えます。それはもちろん、見込みのある内容でなければなりません。
後者の場合は、医療業界から離れた理由と戻りたい理由が焦点になります。この場合は、なぜ一般企業で持続可能な企業を探すつもりがないのか、また給与の面で納得できるかという内容を答えられるようにしておきましょう。
- 業界経験の有無によって志望動機でアピールするポイントは異なる。
履歴書で意外と多い志望動機
転職の志望動機は様々ですが、医療事務の場合多くみられる志望動機は、「患者として来院したときに、その医療機関が好印象であった」という志望動機です。このような回答をする応募者は非常に多いです。こちらの履歴書もその事例です。
この回答自体何も悪いことではないのですが、周りが同じような回答をしている可能性が高いことは念頭に置いておくべきです。具体的にどのような対応がよかったのか、自分はどんなことで貢献できると考えるのかなど、本気度を見せられるように答えないと埋れてしまいます。このような志望動機であれば、何と無く、雰囲気的に、ではなくどんなに小さなことでも自分が感じたことを自分の言葉で論理的に話すことが大切です。「本当に感じたことを自分の言葉で」ということが大切になるでしょう。
本記事は2015/05/21の情報で、内容は医療事務としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。