柔道整復師の勉強内容は大きく分けて3つ
柔道整復師が学ぶことは、学力的な勉強、経営的な勉強、技術的な勉強の3つに大きく分けることができます。この中でどれが欠けてもいけませんが、経営者や院長として独立開業を目指す場合の優先順位は、経営的な勉強>技術的な勉強>学力的な勉強となりますし、スタッフとして働くのであれば技術的な勉強>学力的な勉強>経営的な勉強となります。それぞれの分野についてのより良い勉強法を紹介します。
学力的な勉強の方法
まずは学校時代での勉強が一番大切ですが、それ以降に勉強したい場合は勉強会に出席する、本などを読むといった勉強法があります。ただし解剖学的なものや症状などの症例を学ぶ場合は、実際に患者様に携わって診るのが一番です。これは教科書などの勉強だけでは絶対的な答えが見出せないからです。
筋肉の配置や骨格の形などは人によって違いますので、教科書に書いてあるような例だけではありません。一概に「このような症状の場合はこの対処しかない」とは言えないのです。ですから、なるべく色んな種類の症例を診るというのが学力的な勉強方法としても一番です。
- 教科書だけでは全てを学べない。色々な症例の患者を診ることが一番の勉強法。
経営的な勉強の方法
独立開業や院長候補を目指している場合、必ず勉強しなければいけないものが経営です。院長などが集まる勉強会もありますし、インターネットの掲示板などもできて、昔よりも情報交換がしやすくなりました。ただ、ネットなどは情報が多いですが、全て正しい情報とも限りません。正しい情報を得る為にもきちんとした勉強会に出席して意見交換したり、会社として請求管理など経営的な事をしっかりと教えてくれる職場で学ぶのが一番です。
経営についての勉強方法というのは一番難しく、一人で経営している場合やスタッフを雇って経営している場合など、状況に合わせた知識や対応が必要となります。何よりも成功をおさめている経営者から話を聞いて学ぶ事が一番です。
- 経営を学ぶなら、独立・開業して成功している経営者の話を聞くのが一番良い。
技術的な勉強の方法
一番学びやすいのが技術的な勉強です。ただし自分自身がどういったスタイルの柔道整復師を目指しているのかによって、学ぶ場所を考えなくてはいけません。
保険診療に該当する骨折や捻挫などは、症例数の多いところで学ぶのが一番ですが、接骨院によっては包帯も置いておらず簡易的な揉みほぐしだけを行っている所もあります。そのような所では技術を学ぶことは望めません。ただ、リラクゼーションなどの自費診療も学びたいのであれば整体院やリラクゼーションマッサージなどのお店で働いて学ぶのも勉強方法の一つです。
- 技術を学べるのもやはり現場。自分が目指すスタイルに合った職場で働くのが良い。
本記事は2015/05/15の情報で、内容は柔道整復師としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。