美容師の離職率と転職理由

職業:美容師

882views

imasia_11926114_M

 

美容院に就職後、3年以内の離職率は70%~80%

 美容師は離職率がとても高い職業です。とある調査によると3年以内の離職率は70%~80%です。美容院への就職は専門学校の卒業生だけではなく、高校卒業後や中途採用で就職し、見習い美容師として勤務する人もいます。この数字の全員が美容師免許を取得しているとは限らず、志が低い美容師たちも含まれていますが、いずれにしても驚異的に高い数字には違いありません。

 

 多くの美容師が仕事の楽しさを知る前に離職してしまい、短期間で離職すると復職することはほとんどありません。しかし3年を超えると離職率も低くなり、離職してもまた美容師に復職したり、違うサロンに転職する割合が増えます。美容師を続けるなら、とにかく3年間は耐え忍ぶ覚悟が必要です。

 

  • 3年以内の離職率は非常に高く、美容師の楽しさを知る前に離職してしまう人が多い。

 

代表的な転職理由は重労働、低賃金

 美容師の転職理由の代表的なものは、重労働であり低賃金であることです。入社後3年以内であれば多くの美容師がアシスタントですが、アシスタントであろうとスタイリストであろうと勤務する時間は同じです。むしろアシスタントのほうが、開店前の準備や営業後の練習などがあるので行動している時間は長いです。入社して慣れるまではとにかく肉体的な疲労が溜まります。

 

 そこに追い討ちをかけるように低額な月給が渡されます。始めのうちは「こんなに働いたのにこれだけの給料しかもらえないのか」と愕然するかもしれません。その結果、割に合わないと考えて美容師を離職する場合が多いです。

 

  • 過酷な仕事なわりに低賃金な美容師。割り切らなければ続けられない。

 

体調不良、精神的負担による退職

 手荒れも離職理由の一つです。特にアレルギー肌や敏感肌の美容師は重症になるケースもあります。入社後1年~2年ほどはシャンプーをする機会が多いので手荒れはどうしても避けられず、離職する美容師もいます。

 

 他にも、接客や同じサロンでの人間関係での精神的負担、労働環境による体調不良などもあります。仕事に慣れていないうちの接客は、精神的にかなりの負担がかかります。美容師として「美のプロ」という肩書きがあっても実際のところ最初のうちは何も分かりませんので、お客さんからの質問に答えられないことも多いのです。その上先輩や同期のスタッフたちと長い時間同じ空間に滞在するので、精神的に疲労し離職する場合もあります。

 

 健康上の理由による離職も残念ながら多いです。休憩などにも行けず休日も少ないため、体を壊してしまう美容師も少なくありません。美容師の仕事は好きでも、体調面の心配から離職することもあります。

 

  • 健康上の理由で仕方なく離職する美容師もいる。健康でなければ美容師は続けられない。

 

3年を超えると離職率は下がる

 美容院に就職して3年を超えると離職率は下がります。その代わり転職する美容師は増えます。美容師という仕事は慣れるまでは大変ですが、慣れてしまえばとてもやりがいのある仕事だと実感できます。そのため自分が勤務しているサロンが正しいのか、他のサロンはどのような感じなのか、美容師を辞めるのではなく、美容師を続けるために転職を考える人が増えます。

 

 また、スタイリストとして実績ができれば、独立なども考え始めます。3年を超えると美容師という職業を続けざるを得ない状況にもなるので、ここが最初のターニングポイントになります。

 

  • 3年を超えると仕事にも慣れて楽しいことややりがいをたくさん見い出せる。

 

※ ここでは、主に美容院で働く美容師の離職率と転職理由について説明しています。

 

転職サイトランキング【最新版】

  1. 転職最大手の「リクルート」は求人件数の多さはもちろん、カバーする業種・職種の幅も業界トップ級で常に人気が高い!

  2. 転職業界大手の「マイナビ」!スキルや年収を適正に評価し、年収を最大限アップできるように担当者が徹底サポート!

  3. 年収アップに自信あり!利用者の7割以上が年収アップ!リクルートエージェントやマイナビエージェントと併用する人も多い!

本記事は2015/04/23の情報で、内容は美容師としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。

ページ上部へ移動する