なぜ未経験者でも積極採用しているのか
治験コーディネーターの求人の多くが「未経験可」となっています。経験年数を重要視する医療業界の中では異色と言って良い求人要件です。
その理由は、そもそも治験コーディネーターという職種が本格的に誕生してから歴史が浅いため、経験者の数自体が少ないという背景があります。また、雇用する側としても経験者を採用したいところですが、「経験者」と限定すると応募が来ないというのが実情です。人員を確保するためにも、未経験可としています。
- まだ経験者が少ない職種なので、人員確保のために未経験者も採用している。
未経験者向けの研修制度・教育体制が充実
未経験で入社した場合でも、各社の教育体制は充実しています。例えば、ある大手SMOでは、入社者を本社に集めて数週間の研修を行います。研修は、医学や薬学の知識から関連法規まで幅広い内容で行われています。その後、実務に関しても先輩治験コーディネーターが現場で教育していくOJT(On the Job Training)を行い、丁寧に指導していきます。
その他、厚生労働省が行うCRC養成研修や、各協会や学会が行う研修などもあり、未経験で治験コーディネーターになったとしても、社内外で学ぶ場が多くあります。それらの研修を通して業務を学べるため、半年もすれば一人で業務を回せるようになるのです。
もし未経験で不安に感じているのであれば、各社のホームページを確認してみましょう。教育体制はある意味各社の売りなので、丁寧に説明しているはずです。
- 座学・実務ともに研修が充実しているので未経験者でも安心。
本記事は2015/04/16の情報で、内容は治験コーディネーター(CRC)としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。