客室乗務員(CA)の志望動機の書き方と履歴書・ES対策

職業:客室乗務員(CA)

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 このページでは、客室乗務員(CA)の航空会社別(日系大手・外資・コミューター系・LCC)の志望動機の書き方と履歴書・ES(エントリーシート)対策をご紹介します。女性の憧れの職である客室乗務員(CA)は、書類選考からかなりの難関です。生半可な内容では突破できない事を念頭に、“この人に会いたい!会う前にどんな人か目に浮かぶ!”という志望動機・履歴書・ESを作ることを心がけましょう。

 

 

客室乗務員(CA)の志望動機の書き方について

 志望動機には「なぜ客室乗務員(CA)になりたいかという理由・きっかけ」「客室乗務員(CA)としての展望とそれを裏付ける自己PR」を盛り込むと効果的で分かりやすい書類を作成できます。具体的にどのように書いていけばよいか見ていきましょう。

 

なぜ客室乗務員(CA)になりたいのか・きっかけ

 全ての航空会社に共通する志望動機としては、なぜ客室乗務員(CA)になりたいのかというきっかけを明確にすることです。世の中に様々な職種がある中で、なぜ客室乗務員(CA)なのか、客室乗務員(CA)である必要があるのかを自分の言葉で明確に表現できるようにしましょう。

 

 「子供のころに飛行機に乗った時、CAさんが優しかった」「外資系エアラインのCAのサービスの質の高さに感動した」などと利用者目線で個人的な経験を伝えても志望動機になりません。憧れだけの志望動機は効果的でないのです。航空会社としては、航空会社のファンではなく、仕事として客室乗務員を志している方を採用したいのです。現実的に客室乗務員(CA)という仕事を見ることが大切です。

 

具体例

 学生時代、接客・販売業のアルバイトを通じて接客の仕事の楽しさとやりがいを実感しました。客室乗務員は限られた機内の中で最高のサービスを提供するという難しいお仕事だと思いますが、一方でお客様に安心安全、快適な空の旅を提供できるやりがいのある仕事であると感じています。御社に客室乗務員として入社できた際には、接客業のプロとして多くのお客様の安心と安全をサポートしながら、自分自身の接客スキルも磨いて成長していきたいと考えています。

 

 

 上記の具体例では、客室乗務員(CA)という仕事が簡単な仕事ではないことを理解したうえで、困難に立ち向かうチャレンジ精神をアピールし、なぜCAになりたいかという理由も述べています。なぜ客室乗務員(CA)になりたいのかを伝える場合は単なる憧れではなく、具体的な実務経験などからの流れで説明する方が説得力が出るでしょう。

 

客室乗務員(CA)になってからの展望・それを裏付ける自己PR

 就職したら客室乗務員(CA)としてどう成長したいのかという目標を明確に表現することもポイントです。「入社したらこんな風に活躍したい」と具体的に述べることで、熱意が伝わります。抽象的な内容は避け、具体的に表現できるようにしましょう。また展望を語るだけでなくそれを裏付ける経験や自己PRも大切です。

 

具体例

 この会社で、自分の強みであるホスピタリティ能力でたくさんのお客様が快適な空の旅ができるように努めていきたいです。駐在が決まったら、昔留学していた街ですので、この街の情報も豊富に持っています。お客様が到着してからの観光についてのご案内も対応できます。会社のブランド作りに貢献していきたいです。

 

 

 この場合は外資系航空会社の例になりますが、自分がどのような能力を持っており、それを機内サービスでどのように活かし、会社にとって何がプラスになるか等を上手く伝えることができています。具体的な例を挙げ、アピールすることが大事です。語学力や留学経験などは自己PRに直結しやすい内容です。

 

航空会社別の志望動機・履歴書・ESの書き方について

 次に、各航空会社別に志望動機の書き方や履歴書・ES(エントリーシート)の例を見てみましょう。

 

国内系大手の客室乗務員(CA)の場合

 JALやANAという国内大手航空会社は、履歴書ではなく独自のESを提出することが義務づけられています。例えばJALのESの質問例は、以下のような項目があります。

 

 毎年以上のような質問があります。行数がどの設問も5行程度と限られていますので、簡潔にわかりやすく記入することを心がけましょう。また、比喩的表現や抽象的な言葉は避け、JALに入社してどう活躍していきたいのか簡潔に書きましょう。ANAのESの質問例もご紹介します。

 

 客室乗務員(CA)の仕事のやりがいは、お客様に自分が関わることで極上のサービスを提供し、感謝してもらえることです。航空会社によってミッションが違いますので、JAL・ANAそれぞれしっかりと企業研究をし、ベクトルの合った志望動機を用意しましょう。

 

 大手航空会社は、日本人ならではの謙虚さを面接官は好みますので、例えば「容姿に自信がある」「前職でマネジメント経験がある」などは嫌われることがあります。より良いキャリア形成のために御社を志望しました、などのポジティブな動機が好まれやすいことを踏まえた内容にしましょう。

 

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外資系企業の客室乗務員(CA)の場合

 外資系の客室乗務員(CA)は、和文・英文履歴書(写真貼付)の提出が求められます。中途採用の場合は、さらに和文・英文経歴書が必要です。英文履歴書は、日本語の履歴書のように定型の用紙はありません。また、日本語の履歴書は手書きですが、英文履歴書はPCで作成します。書き方に特別なルールはありませんが、面接官や採用者が読みやすい文章を心がけましょう。

 

 外資系のエアラインが欲しい人材は、ネイティブ並みの語学力、容姿端麗であること、そしてそのベースになる都市に住めることです。語学は、例えば入社後に覚えれば十分な専門用語(入国管理についてなど)は別として、様々なお客様からの政治・宗教以外の話題にすべて答えられる語学力が必要とされます。ルフトハンザ航空のように募集要項にはっきりと英語が堪能であることが条件とされている会社や大韓航空のようにTOEIC600点以上など英検2級以上などの条件が決まっている航空会社もあります。

 

 また、日本語ではない語学がベースになっていますので、やはり短期でも良いので海外で生活したことがある人が有利です。特に駐在が決まってから公共交通機関で出勤する場合には、電車が遅延した場合にどうするか、などのストレス耐性があることもアピールできます。外地でのトラブルは次から次へと起こるものです。解決できる人的コミュニティを作っているかどうかも大きなポイントになります。自分の能力をどう生かせるかを志望動機に絡めてアピールしましょう。

 

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コミューター系の客室乗務員(CA)の場合

 スターフライヤー、エアドゥ、琉球エアコミューターなどのコミューター系客室乗務員は、履歴書が必要な航空会社と、ESが必要な航空会社に分かれています。履歴書には入学した学校名と卒業の学校名が同じでも省略せずに必ず書き、学部学科まで丁寧に書きましょう。資格欄には仕事に役立つ資格を記入するようにします。資格の欄は、客室乗務員に役立つ資格を記入するとよいです。

 

 また、客室乗務員(CA)の履歴書には身長や視力(矯正視力も)を記入するのが一般的です。ふりがなと書いてあればひらがなでふりがなをふり、数字や〇印など細かな点まで丁寧に書くようにします。修正液で訂正するのはNGです。間違いのないように記入します。

 

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LCCの客室乗務員(CA)の場合

 ピーチエアやバニラエアなどのLCC系航空会社も、会社によって履歴書が必要な場合とESが必要な会社がありますので、それぞれに合わせた対応が必要となります。LCCの客室乗務員には、すべてのエアラインの試験に落ち続けた人、様々な理由で新卒や第二新卒で就職できなかった人、サービス業や小売業に従事していた人、子育てが一段落ついた主婦など、色々な人が入社しています。年収面で恵まれないケースが多いですが、何とか客室乗務員(CA)になる夢をかなえたいという人も多いです。

 

 既存航空会社のチケット価格を破壊したLCCでは、客室乗務員もまたタフで明るい人が最も望まれています。また、LCCのビジネスモデルで成功したアメリカの航空会社を模して、「あなたの個性をUSP(ユニーク・セリング・ポイント)として面接の服装で表現してください」と課されることもあります。志望動機では、タフな面を伝えるためにも例えば体育会系の部活に所属していたエピソードを話したり、会社にいかに貢献できるかを披露する方が面接官から好印象を持たれます。

 

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この記事のまとめ

 以上、客室乗務員(CA)の志望動機や履歴書・ESについて、JALやANAの大手航空会社、ルフトハンザやシンガポールエアラインなどの外資系、ソラシドエアや琉球エアコミューターなどのコミューター系、ピーチやバニラエアなどのLCC系とそれぞれの傾向やアピールポイントについて説明しました。

 

 履歴書やESは、面接を受けるための書類審査です。ここで会いたい!と面接官に思わせるために、限られた文字数の中でいかに自分自身を表現できるかが大切です。書類の不備や誤字脱字がなく、誰もが読んで理解できる文章であること、自分だけの魅力をアピールすることができる履歴書・ESを作成するよう工夫し、第一関門を突破しましょう。

 

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本記事は2018/05/08の情報で、内容は客室乗務員(CA)としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。

客室乗務員(CA)に関連する転職者の声

  1. 働きながらスクールに通い、憧れの客室乗務員に!
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