カーライフアドバイザーの方が転職時に書いた実際の履歴書をもとに、注意点を解説していきます。
アパレル業界から異業種のカーライフアドバイザーを希望する26歳Aさん(女性)
平成22年に短大を卒業後、アパレルメーカーへ就職します。5年間勤務し、仕事も軌道に乗ってきた頃、「もっと高額な商品を販売してみたい」と考え、就業しながらカーライフアドバイザーに転職を希望する事例です。
①免許・資格
平成22年3月 普通自動車第一種免許 取得
平成25年9月 サービス接遇検定一級 取得
平成26年11月 秘書検定二級 取得
- 特別な資格は持っていなくても問題ありませんが、クルマの会社ですから自動車運転免許は書きましょう。持っていない資格に関しては(○年○月までに取得見込み)でも可です。ただし、教員免許など公務員関係の資格に関しては、持っていると「将来的にそちらに転職するのではないか」と突っ込まれる場合もあります。相手を納得させる答えができるなら、書いたほうが面接のネタにはなります。
②特技・趣味・得意科目など
実際の文章
「私の趣味は旅行です。学生時代から友人と旅行に行く機会が多く、その土地ごとに違った特産品や雰囲気があることに感動を覚えました。今も年に2回は旅行をすることに決めています。特にまだ一度も行ったことのない場所へ行くのが好きで、予定を決めたらガイド本を購入してどのあたりを見て周ろうかと想像する時間も楽しみのうちです。今行きたいところは愛知県名古屋市です。味噌カツやひつまぶしなど食べ物が魅力的な街ですし、県民性が見栄っ張りだと聞いたこともあるので、街並みや人柄にも興味があります。」
- カーライフアドバイザーは実際にアクティブな趣味を持った人が多く、そういったお客様も多いので、趣味は旅行やスポーツと書けば不利にはなりません。もちろん実際の自分の趣味とあまりにもかけ離れていることは書けませんが、数回やったことがある程度でもそれを好きだと思える要素があれば、ある程度想像で書いても構いません。採用担当者の目に留まるようなワードが入っていると良いです。この例だと、「旅行が好き」「食べることが好き」「好奇心旺盛」などのテーマでもっと話を掘り下げられますし、面接官のほうから「今までの旅行先で印象的だったことは?」など、話すチャンスを与えてくれる可能性が高いです。
- 話すときは結論から話し、内容は簡潔に、こちら側の感動がうまく伝わるような話し方をいくつも考えておきましょう。旅行やスポーツを趣味として答えた場合、「入社後は好きなクルマで道中のドライブも楽しみたいです」とアピールすることもできます。
③志望動機
実際の文章
「今よりも高額な商品を売ることで、より自分自身を高めたいと考え志望しました。現在はアパレル業に就いており、来店されるお客様のコーディネートをアドバイスしています。来客数や毎月の売り上げは環境によるところもありますが、自分の提案ひとつでそれが1にも100にもなる面白さを知りました。
例えばどんなにお客様が好きなブランドを売っていても、対応する店員が好印象を与えられなかったり、適切な提案をすることができなければ購入には繋がりません。三千円のシャツ一枚でも、そのお客様のニーズに合った提案と接客ができればそのあと何度でも足を運んでいただけます。クルマの販売においても同じことがいえるのではないか、と思います。
金額が高くなる分それ相応の振る舞いが求められるでしょうし、ミスやクレームの重大さは今とは比べ物にならないかもしれません。それでも私は挑戦し、それを乗り越えることで自分自身の人間力を高めたいです。これまでの仕事で培ってきた接客サービスとお客様一人一人のニーズを掴んだ提案力を生かし、「あなたから買いたい」と言われるアドバイザーを目指します。」
- ポイントは「ニーズに合った提案」です。これはカーライフアドバイザーの仕事をする上で最も重要です。お客様のニーズを掴むことができれば売れると言われる仕事なので、その点において現在の仕事と共通した面があり、その能力を生かせる人物であることがアピールできれば好感度は高くなります。まずは志望動機の結論から述べ、そのあとに、なぜそう思うのか具体的な例を交えて話しましょう。最後に入社後の目標やなりたい自分のイメージを持ってくると尚良いです。
- また、カーディーラーの場合は「クルマの会社はたくさんあるのになぜここでなければならないのか」を聞かれますから、志望する会社ならではの特色やそのクルマの良さをしっかり下調べしておくことです。
④本人希望記入欄
実際の文章
「希望勤務地・・・○○店、もしくは○○店を希望致します。」
- 配属支店に希望がある場合(主に今の住居から通勤できる範囲内を希望しているとき)は遠慮せずに書いて問題ありません。転居を伴ってでもその会社に勤務したい場合は「特になし」で良いです。面接に進んだ際に通勤時間や転居可能かの打診があります。
本記事は2015/11/06の情報で、内容はカーライフアドバイザー(自動車営業)としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。