海外ウェディングへの3つの関わり方
海外ウェディングに関わるためには、大きく分けて3つの方法をご紹介します。まずは海外事業を行っているのはブライダル企業への就業、そして旅行会社が海外ブライダルを行っていることもあります、最後にフリーのプランナーとして活動する方法があります。
どの業態で働くにしても求められることは、ブライダルの知識はもちろん、その国のブライダル文化や現地情報です。お客様にとってはあまりなじみのない地での一生に一度のイベントとなるため、不安も多くあり、頼りになるのはプランナーになるのです。そこを払拭できるだけの知識や経験が求められます。
- (1)海外事業を行うブライダル企業への就業
日系のブライダル企業でも海外ブライダルを扱う企業は多くあります。中には海外に支店をだしているところもありますので、海外での仕事を希望する場合には大きなチャンスです。しかし、問題としてはビザの取得が難しく特に海外ウェディングで人気のハワイであればアメリカの就労ビザを取るのに時間もお金もかなりかかるので、企業としても現地で採用することが増えています。
ただし海外ウェディングに関わるチャンスは、日本で就業していても可能です。お客様も日本に住んでいるので、打ち合わせは当然日本で行います。通常の挙式のように日本で打ち合わせを進め、プランナーが海外の拠点との橋渡しとして要望を伝えたり、様々な手配を行ったりしていきます。そして当日の進行は現地スタッフに任せるという方法です。
- (2)旅行会社が募集する海外挙式プランナー
旅行会社からウェディングプランナーの募集が出ることがあります。旅行会社では海外挙式のために航空券や宿泊先、ハネムーン先をすべて手配したりパックにしたりして販売していることがあり、その結婚式部分をプランナーが担当することになります。この場合、新郎新婦と日本で打ち合わせを行い、その内容を現地の結婚式場やプランナーとの連絡を取り合ったり写真やドレス、花などの手配も行ったりします。 多くの場合現地での企業は、日系企業ではないため打ち合わせの際には英語や現地の言語を話すことが求められます。
- (3)フリーランスのプランナーとして働く
海外ではフリーランスのプランナーも珍しくないため、海外を拠点にして日本の結婚式場と提携をして現地での介添えを行ったり、評判や口コミからお客様と直接契約をしたりするパターンもあります。ブライダル業界での経験が必須ですし、もちろん現地でのコーディネート全般を請け負うので、言語能力も求められます。詳細な打ち合わせや日本とは感覚が違う国もあるので、その部分も詳細まで気を使いプランニングしていく力が求められます。
そして一番難しいのがビザの取得です。アメリカやフランスは日本人が就労できるビザを個人でとるにはかなり難しく、どちらかというとあちらでの永住権をもっていて、さらにブライダル業界での経験がある人がフリーランスとして働くには働きやすくなっています。どうしてもという場合であればワーキングホリデービザやインターンやトレーニングビザを取得して、企業に就職してそこでの働きを見てもらい、ビジネスビザをスポンサーになってもらって取得し、同時にその企業とフリープランナーとして契約するという方法もあります。
本記事は2015/04/14の情報で、内容はウェディングプランナーとしての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。