民間資格であるウェディングプランナー資格
ウェディングプランナーになるためには、国家資格はありません。つまり、医師や弁護士、教師のようにその資格がないと仕事を出来ないといことはありません。しかし民間のウェディングプランナー資格があり、それらを取得していると転職において有利に働くということがあります。もちろん必ずとらなければいけないというものではありませんが、経験のない転職者にとっては事前にブライダル業界のことを学べるので有利に働きます。
プランナーの資格
民間資格にも色々と種類があるのですが、代表的な2つの資格についてご紹介します。まずは全米ブライダルコンサルタント協会(ABC協会)の資格です。こちらの対象はブライダル業界未経験者から2年未満の人向けです。そもそもアメリカが母体となっている団体で日本にもオフィスがあります。検定試験は1級と2級があり1級合格でアシスタントブライダルプランナーの受験資格を得ることができます。独学でも提携しているブライダルスクールに通って資格取得をすることもできます。
そして日本ブライダル事業振興会(BIA)の資格もあります。こちらは誰でも受験が可能というわけではなく、振興会指定の学校やブライダル業界、ホテルで働く人が受験対象になります。アシスタント・ブライダルコーディネーター(専門学校に通う学生が受験する物で知識が中心の試験)、ブライダルコーディネーター検定(ブライダル業界への就職を目指す人向けに、実務知識だけでなく接客技術、そして面接や論文もありかなり本格的な受験内容)などがあります。
これらの他にもいくつかの団体が資格を設けています。
- 全米ブライダルコンサルタント協会(ABC協会)、日本ブライダル事業振興会(BIA)などの民間資格がある。
資格取得のためのスクーリング
資格取得のためには独学で勉強をすることも可能ですが、スクーリング(通学し授業を受講)をする人も多くいます。その大きなメリットの一つとしては、就職先を紹介してくれることにあります。スクールと資格、そしてブライダル業界が組んでいることも多くあり、つまりは通学をしながらその業界、またはその職場で働く為に必要な知識が身に付くというわけです。
スクールの中には実際の挙式場で実習ができたり、学校施設の中にチャペルがあったりウェディングドレスなどの結婚式に必要なものがあり、本番さながらの実習を行えるところも多くあります。やはりそのような場で経験を積んできたり、資格をもっていたりすると就職にはかなり有利になります。働きながらでは難しい部分もあるかとは思いますが、それだけブライダルに興味があり、そこで働きたいという熱意を見せることもできるのです。
- スクーリングは仕事先の斡旋や実習の経験が出来るなどメリットも。
海外挙式が注目される中で・・・
プランナー資格以外にももっていると有利な資格は多々あります。その中でも今後海外で仕事をすることに興味がある方はぜひ、語学系の資格を取っておくと有利です。海外挙式というのも注目されていますし、外国人のお客様が来ることもあります。語学に長けている人がそんなに多くはない業界なので、他の人と差をつけるチャンスにもなります。
可能であれば英語だけでなく、スペイン語やフランス語が話せるということであれば、かなり大きな武器になります。メキシコのカンクン、スペインのアンダルシア地方、フランスの南部も海外挙式の場としてかなり注目を集めていますので。また将来的に独立してプランナーとして働きたいと考えている人にも語学系の資格を取得しておくことをお勧めします。
- ウェディング系企業が海外展開に積極的な中で語学力は転職の武器になる。
本記事は2015/04/10の情報で、内容はウェディングプランナーとしての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。