高い技術が世界で評価される建築士
世界で広く信頼されている日本の高い技術力ですが、これは建設業界でも同じことで、建設や建築の技術は世界に誇るものとなっています。このような技術を開発してきたのは、企業に勤める技術者や研究者であり、建築士資格を持つ人がほとんどです。
そのため、日本の建築士は世界でも通用する技術者として注目されるようになっています。また、一級建築士の場合、エイペック各国においてアーキテクトとして仕事ができるようになったことから、海外で活躍する建築士も増えています。
勤務しているゼネコンなどの海外進出も非常に多く、今後ますます建築士が海外で仕事をする機会が増える言われています。また、そういった海外で活躍をしている建築士のなかには、海外に拠点を置く外資系企業への転職を行なう人も増えているようです。
海外で働く建築士の条件
上述したように、海外で働く建築士が増えていますが、海外では現地スタッフと仕事を行なう人もいれば、海外の企業に就職して仕事を行なう建築士もいます。このように、建築士の活躍の場は増えているのですが、実質、国内では外資系建設企業の営業はできないことになっています。そのため、外資系に勤める建築士は海外で仕事を行なうようになります。そのことから、このような建築士の場合は、語学が堪能であることや海外生活において支障のないことが必要とされています。
また、建築士の資格は、日本の資格であることから、エイペック以外の国では注意する必要があり、現地においては日本の資格で仕事ができない分野もあります。さらに、外資系企業は実力主義なので、日本とはやや感覚が異なることでしょう。資格だけでなく、実力やスキルが求められます。つまり、このような条件が備わった建築士なら外資系企業への転職は容易になるといわれています。
外資系企業の収入について
外資系企業でも語学力を必要としない会社もありますが、基本的には語学力は実力の差をつけるようになることでしょう。自信のある技術者にとって自分の実力を発揮するには最適な環境です。そのことから、高収入をめざして転職を行なうようです。
外資系設計事務所では、一級建築士の資格をもつ人で年収900万円 、積算業務で一級建築士、二級建築士は年収1,300万円、設備設計で年収1,000万円が一般的になっているようで、中には年収1,500万円以上という人もいます。
このように日系企業では滅多にない求人もあります。これらは、年齢や実務経験によらず、実力で評価されているので、若い人でも高収入が可能になることが特徴となっています。そういったことから、外資系企業への転職を考える建築士は増えているのです。
本記事は2015/10/23の情報で、内容は建築士としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。