なぜ受講するのか
コピーライターは資格があるわけではないので、何をもってコピーライターになるかは、曖昧なものがあります。そこで転職する際に求められるのが実務経験となるわけです。それがあれば、どの程度の会社でどの程度の広告をつくってきたかもわかり、ある程度のその人のライターとしての力が分かるからです。
しかし、コピーライターを今から目指す人にとっては、それは難しく、そこで養成講座に通う必要が出てくるのです。コピーライターは職人の世界でもあるので、従来はアルバイトをしながら制作会社で先輩について、仕事を見てその技を学ぶということが王道でした。しかし即戦力が求められる時代になってきたので養成講座でコピーのいろはを学ぶ人が増えてきているのです。いわばコピーライターとしての基礎資格を受講する講座というものになっているのです。
- コピーライターの養成講座は業界未経験の転職では重要なアピールポイント。
何を学ぶのか
養成講座で学べる内容は多岐にわたっています。基礎講座であれば、コピーライティングの基本であるターゲット設定や切り口の作り方、表現の原則、言葉の使い方、言い回しなどを学んでいきます。講座によっては、既にコピーライターとして活躍している方でスキルアップを目指している方向けのものもあります。それらの講座では、日本でもトップクラスのコピーライターが講師となり実践的な添削を行ったり、コネクション作りも出来たりとするために、ただ単に講座で技術を学ぶ以上のものが期待できるのです。
またコピーライターの仕事も広告がマスメディアから個人ターゲットに向けたウェブにも主軸が転換してきているので、ライティングの技術も従来のマスメディア論やマーケティング論では通用しなくなってきています。それらの時代の流れに合わせて、講座も多様化していて、従来のマスメディアに置けるコピーライティング、ウェブライティング、そしてディレクションや編集、メディアディレクションなど様々な講座が日本全国の会場で行われています。
- コピーライティングの基本からトレンドに合った最新の知識も学べる。
選ぶべき講座
自分が目指すべきコピーライター像があればそれに沿った講座を選ぶのがベストです。将来的にどのような分野のコピーライターになりたいか現時点では分からない場合は基礎的な講座を学ぶのがいいでしょう。今後はマスメディアの広告からウェブにシフトしていくので、それらを専門的に学んで周囲と差をつけていくのもいいでしょう。
未経験ではなくある程度経験があるのであれば、自分の将来像も描きやすいので、それに合った講座を選ぶことができます。その際には自分の希望と共に、先に求人情報をしっかりとリサーチしてどのような分野が今後必要とされていくのかを調べて、それと照らし合わせて自分の将来を考えると、市場のニーズと自分の希望を鑑みてより、確率論の高い転職活動ができます。
- 学ぶべき講座は今の自分の状況と将来のビジョンに沿って決める。
卒業生の進路
卒業生は、コピーライターになる人がほとんどです。もちろんそのために、通っているのでそうなるのは当然なのですが、これらの講座のよいところは、コピーライターとしての就職先の斡旋をしてくれるところもあるからです。また卒業生同士で情報交換や新しいコネクションをつくっていくこともできるので、今後広告業界で仕事をしたいと考えている人にとっては、コピーライティングの技術以上のものを得ることができると言えるでしょう。
本記事は2015/04/08の情報で、内容はコピーライターとしての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。