企業の規模により異なる繁忙度合い
企業の規模や、職場の社員数によって来客人数や繁忙度合いは全く異なります。例えば社員が2000人を超えるようなビルの受付の場合、繁忙期の来客人数は500〜1000名になることもあります。仮に総合受付を5人の体制で行ったとしても、一時的に各列5名以上のお客様が並んでいる状態が15分くらい続くこともあります。
ただ、ビジネスでは打ち合わせやプレゼンが行われやすい時間帯があり、基本的に繁忙の波が1日に3〜4回程度訪れてあとはちらほらとしか来客がないというパターンが繰り返されます。
年末年始の挨拶の時期や、社員異動、退職の時期などはアポ無しのお客様が多くいらっしゃいますので、忙しくなります。しかし、よほどでない限り何時間も残業するようなことはありません。派遣社員や契約社員は時給換算のため残業がよしとされない場合が多いからです。
- 繁忙期の波はパターンが決まっており、数時間の残業が続くようなことはまずない。
会議室管理などを兼務する場合
カウンターでの電話取り次ぎや来客カードの発行以外に、会議室の管理や運営をローテーションで行う、又は兼務する場合は忙しさが増します。
受付の繁忙時間が来ると時間差で会議室の動きも活発になります。次のお客様が来る前に予約時間通りに退出してもらい清掃を行わなければなりません。前の使用者がなかなか退出しないと、後の使用者の利用時間に響きます。臨機応変に空いている会議室を勧めるなど常に頭をフル回転させておかなければなりません。
また、役員宛の来客の来訪時間が重なってしまうと、アテンド要員で通常来客対応できるメンバーが少なくなります。このような時と通常来客の繁忙時間が重なると目まぐるしい忙しさになることもあります。受付=優雅でおっとりとくつろげる仕事と思っていると、大企業の受付ではギャップの激しさに痛い目を見ます。忙しい環境で働きたいという人は大企業の大きな受付を志望するとよいです。
- 受付以外の業務を兼務すると更に忙しくなる。大企業ほど忙しい傾向。
ショールームなどの施設以外は土日休みが基本
企業受付の仕事は企業の休日に準ずるため、ほとんどが土日休みです。繁忙期だからといって土日出社をすることはまずありません。
住宅業界や不動産業界の場合火、水曜日休みや水、日曜日休みの企業もありますが、基本は土日休みが主流です。土日も営業するショールームなどを併設した企業の場合はシフト交代制で土日出勤もありますが、週休2日は確実に取れます。
- 企業の休日に合わせた土日休みがほとんど。ショールームなどは定休日に沿ったシフト制になることも。
本記事は2015/03/27の情報で、内容は企業受付としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。