テレビ局のやりがいとは?
- 数多くの人に影響を与える仕事
どんな仕事でもどこかで誰かの役に立っているわけですが、テレビの場合はそれが何百万人いる視聴者の耳に届いているという「影響する人数の多さ」に特徴があります。自分が今作ったばかりのVTRを何百万人の人が見てくれている、そして影響を受けてくれている、そこがテレビの醍醐味と言えるでしょう。
何百万人の人が「へ~!」と思ってくれた、何百万人の人が「おもしろい!」と思ってくれた、何百万人の人が涙を流した、そのためにテレビ局員たちは日々仕事に精を出します。その反応は時に視聴率という形で読み取ることもできますし、テレビ局に放送後メールや電話が来て実感できるときもあります。
- みんなで完成させる仕事
テレビの仕事は、1人で完成させられるものは一つもありません。取材に行くときは、記者もしくはディレクター、カメラマン、音声さんの3人セットです。最近では、人員削減でディレクターが1人二役で、1人でカメラを回して取材に行くこともありますが、帰社後、編集は編集マン、完成したVTRに音楽をつけるのは音効さん、そして原稿を読んでくれるのはアナウンサー、といったように、たった一つのVTR制作のために、実に何人もの人が関わって完成します。常にチームワークに助けられる仕事です。
また取材先としても色々な場所があり色々な人がいます。取材に行った分だけ、人との出会いがあります。同じ年代の人もいれば、子どもや親ほどの世代の人もいます。タレントや野球選手、サッカー選手など有名人の場合もあります。ときには、拘置所に収監されている被告人だったりもします。社内だけでなく社外でも色々な人に出会い、そして助けられる仕事がテレビの仕事です。
- 批判もバネに
何百万人もの視聴者がいるわけですから、当然のようにその放送を喜ばない人もいます。喜びのメールや電話ではなく、放送直後に、批判のメールや電話が来ることもあります。しかし、それに卑屈にならずに、世の中にはこうした意見もあるのだと前向きにとらえていけると、それが制作者としての自分の成長につながっていきます。