激務かどうかは「会社によりけり」の一言
世間一般ではIT系の企業に対して激務のイメージが少なからずあるようですが、WEB制作会社で言えば一言でいうと「会社によりけり」です。残業がほとんどなくほぼ定時で帰れる会社もあれば、日々業務に追われ1日の平均労働時間が12時間を超えるという会社もあります。求人に応募する際には、事前の情報収集を怠らずに労働環境の善し悪しを見極めることが大切です。「激務でない会社を探す」上での注意点をいくつか挙げてみます。
- 労働時間の確認が基本
激務であるかどうかを判断する基準として、まずは労働時間が挙げられます。月平均の残業時間はどれぐらいなのか、休日出勤はあるのか、残業手当は出るのかどうか。求人の情報だけでこれらを判断するのは難しく、特に残業時間においては「残業の多い会社」などと自ら申告する会社はありませんから、面接時にきちんと確認しておいた方がいいでしょう。
- 会社のスタンスも関わってくる
会社が社員の労働に対してどのようなスタンスをとっているのかを知ることも重要です。その点、WEB制作会社の考え方は大きく2つに分けられます。1つは「残業や休日出勤をしてでもクライアントへの納期を優先する」という会社で、もう片方は「社員に無理をさせてまでクライアントの要望を聞く必要はない」という会社です。これらの違いは、その会社の経営状況や受注形態によるものなので、外部からは判別しづらいです。自社案件が多いのかどうか、下請けがメインなのか、制作スタッフの数は足りているのかどうか、などの情報を得ることが大事です。
- 求人票の内容は信頼できるか?
求人の情報に「残業少なめ」「働きやすい環境」「社員の定着率が高い」などというキーワードがあるからといって、必ずしも激務でないとは限りません。しかしそこそこ自信がなければそのようなキャッチは使わないでしょうから、判断基準のひとつにはなるでしょう(もちろん面接時のヒアリングは必須です)。働きやすい環境かどうかという点においては、求人に掲載されている写真や会社案内で雰囲気が分かりますし、その会社のWEBサイトを見ると大まかな情報を知ることができます。
また、大手のWEB制作会社は労働環境が良いところが多い傾向があるのは事実です。ある程度経験を積んだらフリーに転身する人が多いこの業界で数十名の従業員を抱えるということは、それだけ離職率が低いということですから、社員が働きやすい環境にあるといえるでしょう。