30代の法務の転職例

職業:法務

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飲食店の客室係から大手外食産業法務へ(35歳 男性 神奈川県在住)

 

男性(30代)

 高校を卒業すると同時にビジネス系の専門学校へ行きました。しかし、もともと好きでない勉強なのであまり身が入らないまま卒業し、就職は地元の飲食店で客室係を担当していました。ある時、お店の経営者から呼ばれ、ビジネス専門学校にいたのならこんなことできるだろうと言われ、店の売上集計を頼まれました。簡単なエクセル集計に私なりの加工を加えたら、経営者からすごく喜ばれ、それからアルバイトの勤怠管理やちょっとした契約書の管理など、いわゆる総務系の仕事は一括任せられるようになりました。

 

 そうなると、なんだか事務仕事も面白く感じはじめ、店頭の接客の仕事より興味が出てきました。ある時、経営者から新規出店の話があり、開店準備に向けて裏方の準備を助けてほしいと言われました。裏方という意味が分からず、よく聞けば飲食店開業に必要な許認可を所轄の官庁や自治体に申請するという仕事です。契約している行政書士さんと一緒に進めましたが、食品衛生法、営業許可書、食品衛生責任者などはじめて聞く言葉ばかりです。今考えるとこの時の経験が転職後の知識の下積みになっています。

 

 新店開店が一段落すると、以前のような仕事はなくなりました。後方の仕事もあるにはあるのですが、客席が忙しいのでそっちに回ってくれと言われたりして、中途半端な毎日が続きました。以前の許認可業務や総務系の仕事が面白かったのがずっと残っていたのと、年齢が30代半ばに達したこともあって転職を決意しました。

 

 転職サイトで検索するのはやはり、外食産業とか飲食店、そして新規出店、許認可といったキーワードでしたが、想像以上にヒットしました。今の転職先の募集職種は新規出店等法務担当で、出店を伸ばしている大手外食チェーンです。選考時には前飲食店での出店経験や、行政書士との交流、そして今では自分自身が行政書士資格取得に向けて勉強中であることも言いました。自分の将来を掛けた転職であると必死で伝えたのが良かったのかもしれません。

 

玩具メーカーお客様相談係長から新興ゲームソフト会社法務担当へ(38歳 女性 東京都在住)

 

女性(30代)

 高校を出て玩具メーカーに就職しました。所属は総務部お客様係という職場です。これは、製品の品質に関する顧客からの問い合わせに対して、まずはその内容をよくお聞きし、しかるべき対応をします。問い合わせの内容は本当にいろいろありますが、多くの場合いわゆる商品クレームです。商品交換などでその都度手を打ち、再発防止策を製造部や企画部へ回付するという一連の流れの仕事です。

 

  転職を決意したのは、仕事自体が窓口的になってしまい、やりがいという意味でいつも物足りなさを感じていたからです。自分が中心となって解決するとか、もっと会社自体へ影響力を持つとか、勤続も20年以上経過してそんなことを考えるようになりました。結婚して子供もいますが、家庭と仕事は切り離してまだまだ頑張りたいというのがきっかけでした。

 

 そんな時、新興のゲームソフト会社で法務担当を募集しているのを見つけました。知的財産権や商標権その他の担当で、経験者優遇とありました。前会社がゲームソフトも扱っていたのと、前職務である程度の製品知識と関連したクレームも経験していました。これが経験になるかどうか、ちょっとためらいましたが思い切って応募すると、トラブル対応は顧問弁護士に任せているが、欲しい人材はその弁護士と会社をつなげる人だということで、私の経験を買ってくれたようです。

 

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本記事は2015/08/21の情報で、内容は法務としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。

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