いま外資系ホテルの求人事情はどうなっているのか
外資系のホテルといえば、今や数の上でも国内のブランドホテルを凌ぐほどになっているのではないでしょうか。ここでは具体的な数は挙げませんが、例えば、ヒルトン ・インターコンチネンタル ・ハイアット ・マリオットなどをはじめとして、恐らく両手の指でも数え切れないほど多くの外資系ホテルがあることだけは確かです。したがって転職を考えている人にとっては今やこうしたホテルは無視することができないばかりか、むしろ転職のターゲットとして非常に気になる存在であるに違いありません。ましてや外資系ホテルは新しくオープンするたびに新聞やテレビなどのマスコミで派手に取り上げられるだけに余計に気になるのではないでしょうか。
ではこうした外資系ホテルの最近の求人事情はどうなっているのでしょう。もちろん、今のような開業ラッシュが続いていれば求人が発生しない訳がありません。さぞかし大量の求人が生まれているのではないでしょうか。しかし、その割には求人サイトなどでの募集がそれほど目立たないのはなぜなのでしょうか。それは、人材獲得に際して外資系企業特有のヘッドハンティングやスカウトなどの方法が使われるケースが多いのが一つの要因です。それに募集をかけるとしても、転職エージェントの力を借りて非公開求人で行われることが多いのです。つまり、転職エージェントに登録している人を水面下で獲得していくケースが非常に多いのです。
特にマネージャークラスの求人は非公開のケースがほとんど
上でも書きましたように外資系ホテルの求人はヘッドハンティングやスカウトの他に、転職エージェントの非公開求人で行われることが多くなっています。しかし、その対象になる職種は主にマネージャークラスか、専門知識とスキルを要する経験者などだけです。中でもマーケティングやセールス部門などの経営の根幹を成す部門のマネージャークラスの獲得には非常に力を入れているようです。
それらに加えて、経験者として求めている人材としてはシェフ、和食板前、ソムリエ、バーテンダーなどがあります。こうした人たちの求人が転職エージェントを通じて水面下で行われているのです。
外資系ホテルの公開求人で多いのは現場の一般スタッフ
もちろん、求人募集が必要になるのはマネージャークラスや経験者ばかりではなく、当然一般の現場スタッフも必要になります。一般の現場スタッフと言えば、例えばフロント、ベルボーイ、ハウスキーパー、ウェイターなどがあります。ではこうしたスタッフの求人募集はどのような方法で行われるのでしょうか。
これについては新規オープンなどの際は大量の求人が発生しますから、人材派遣エージェントを通じて契約社員として募集することも少なくありません。また、欠員の募集にはハローワークやホテル専門求人サイトなどが使われるのが一般的です。こうした欠員について強調したいのは、ホテル業界はこのところずっと新規オープンが続いており、そのたびに新しい雇用が生まれているという点です。
新しい雇用が生まれると、既存のホテルからそちらへの転職で人が動きます。すると既存のホテルでは欠員が生じます。こうしたことが日常的に起っているのが今のホテル業界の姿なのです。そういった理由から、ホテルの求人サイトなどで欠員の募集がよく目立つのです。