ホテルには部門ごとにマネージャーがいる
ホテルのマネージャーは一般的には支配人のことを指しますが、同じ支配人でも総支配人はゼネラルマネージャーと言います。また部門別の責任者に対しても使われることがあります。例えば客室マネージャー、宴会マネージャー、あるいはレストランマネージャーという様にです。
このマネージャーの下にもう一つアシスタントマネージャーという役職がある場合がありますが、これも部門別に置かれていることがあります。また、規模の大きなホテルは24時間いつでも開いていますから夜間担当のマネージャーが必要になりますが、この場合はナイトマネージャーと呼ばれるのが一般的です。
このようにホテルのマネージャーという言葉は使われ方が多様ですから、ホテルへの転職に際してはこうしたことをよく認識しておくことが必要です。
ホテルの求人は部門別マネージャーの募集が多い
ホテルのマネージャーの求人ですが、いわゆる総支配人(ゼネラルマネージャー)のようなエグゼクティブの求人は求人サイトなどではあまり見かけません。そうした要職の募集は例え求人サービス機関を通したとしても、「エグゼクティブ求人サービス」というようなところで非公開求人として扱われることが多いからです。したがって、一般的な求人の対象になるのは部門別のマネージャーです。
この部門別マネージャーはホテルの規模が大きくなればなるほど数が多くなりますから、それだけ求人の機会も増えてきます。特に新規開業のホテルでは一挙に多くの分野のマネージャーが必要になりますから当然のごとく求人件数も多くなります。こうしたマネージャーの求人には経験とか年齢でいろいろな条件がつくことがありますから誰でもが応募ができるわけではありませんが、条件さえクリアしていれば高待遇で迎えてくれる場合が多いようです。
いずれにしても部門別のマネージャーにアプライするためには、その分野の専門知識とスキルを磨いておかなければなりません。
ナイトマネージャーの求人はどんなホテルに多いのか
上で総支配人のような要職の募集は非公開でされることが多いと書きましたが、ナイトマネージャーの場合はそうでもありません。ナイトマネージャーは夜間専門のマネージャーです。つまり総支配人が勤務を終える18時ごろからから勤務につくのがナイトマネージャーなのです。勤務時間は朝の8時ぐらいまでが一般的です。とは言え、夜間ずっと職場に張り付いているわけではなく、深夜の一定時間は仮眠が取れます。その時間はだいたい3~4時間ぐらいではないでしょうか。
このナイトマネージャーに適しているのは中高年者です。この職務にはある程度ホテル経験があって、ホテルの専門知識に限らず一般常識に長けた人材が適しているからです。ただこの職種はすべてのホテルであるわけではなく、規模が大きな都市ホテルに限られています。とはいえ今は大規模都市ホテルの数が非常に増えていますから、求人サイトなどで根気よく探していると、求人にいきあたることもあるのではないでしょうか。