保険外交員の経費いろいろ
保険外交員は、日々の仕事柄、何かと費用のかかる仕事です。それは移動費からノベルティなど多岐に渡りますが、実際にかかる経費の中で、主なものを紹介してみます。一例としてご参考下さい。
- 移動費
自家用車を使って顧客の元を回る際にはガソリン代がかかりますし、公共交通機関を使うにしてもそれぞれ運賃がかかります。交通の便がよくないところや顧客の都合でアポイントが変更されたなど、やむを得ない事情と認められればタクシーを使うこともあります。徒歩圏内で行けるとこばかりを回る訳ではないので、ある程度のコストはかかります。
そのため、この仕事においてかかる必要経費についてはある程度、もしくは全額会社で負担することがあらかじめ規定されています。経費認定のルールは会社によって様々で、移動費は外交員が負担することもあればすべて会社負担というところもあります。前者は文字通り自己負担となりますので自分で何とかやりくりしなければなりません。会社で負担する場合はいわば立て替えの形式で、仕事中は外交員の財布から出します。その後、実際にかかった走行距離や運賃などをレシートや領収書と共にまとめて月末に申請し、担当部署によってその申請が承認されれば給与と別に経費として支払われます。
- ノベルティ代
保険外交員がかける経費として最も多いのがこのノベルティ代です。これは営業活動を行う中で発生するもので、訪問企業先でポケットティッシュやメモ帳などをプレゼントしたり、保険契約を交わした人に「お気持ち」として小物やタオル、ボールペン、箱菓子などのいわゆる菓子ギフトなどを贈ることが慣例化しているところがあります。特に、国内の生命保険会社の場合はそれが顕著で、契約した保険の種類によっては「これをお渡しするように」と会社から会社独自の限定ノベルティを支給されたりもします。
しかし、こういったノベルティは経費として認められず、外交員個人の財布から出ているケースが多いです。会社にもよりますが、国内の保険会社では個人負担となっていることが殆どです。そのため、契約数が増えれば増えるほど稼げる一方で、ノベルティを贈るために出費が増えるのです。
このプレゼントを贈ることが慣例となっている会社では外交員それぞれにカタログが配布され、その中で任意のノベルティを選ぶようになります。前もってまとめた注文になることや独自のラインナップであることなどからデパートやショッピングモールなどで買うよりは安く設定されていますが、それでも個人での出費であることに変わりありません。売り上げ成績が落ち込めば赤字になることもありますので、まとめ買いするにしても計画性がなければ損してしまいます。
- 切手代・郵送費
業務を行う中で日常的によく利用されるのが、顧客に向けた手紙や宅配便に使った切手代・郵送費です。手紙の内容によっては特定記録郵便で送ることもあり、こういった手紙などにかかった経費は移動費と同様レシートや伝票をまとめておき、月末にパソコンに入力して申請することで会社負担となります。
本記事は2017/02/28の情報で、内容は保険外交員としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。