現在、理学療法士の有資格者の多くは、病院や施設等で正社員の形で勤務しています。しかし、子育て中やフリーで活躍している理学療法士は、パートタイム勤務もしくはいくつかの病院や施設を掛け持ちで仕事をしている方もいます。
理学療法士における正社員とは
新卒の理学療法士として就職する場合、多くのケースで「正社員」の形態で病院や施設に勤務します。理学療法士が増えてきても、この形態にしばらく変化はないでしょう。
正社員のメリットは、非常勤よりも福利厚生が充実しており、給料においても手当てが支給されることでしょう(資格手当、通勤手当等)。また、夏季と冬季に賞与(ボーナス)が支給されることがほとんどです。健康保険も社会保険で、年金も共済年金や厚生年金であり、将来的な保障が充実しています。ここは、一般企業の正社員と同様です。
理学療法士の求人は、正社員としての募集になっていることがほとんどです。女性の理学療法士の中には、結婚・出産や育児を経験した後もそのまま就業を続ける方も大勢います。例えば、働くにあたって子供を保育所などに預ける際に、勤務先から就業証明書を貰い自治体に提出するのですが、その場合も正社員の方が手続きはスムーズです。
病院や施設は女性が多く勤務する職場であり、出産や育児についての理解が一般企業よりも進んでいる傾向にあります。これも正社員としての勤務が理学療法士に多いことの一因でしょう。結婚後も働き続けるつもりであれば、転職する際も正社員として転職したほうが良いでしょう。
フリー・パートタイムで働く理学療法士
理学療法士のほとんどは正社員ですが、フリーやパートタイムで働く理学療法士も一部います。
フリーで活躍する理学療法士は、病院や施設、関連企業や養成校での非常勤講師などを掛け持ちで働いています。しかし、現在は理学療法士の数も増えており、フリーで働こうと思った場合、かなりのスキルが必要不可欠です。また、パートタイムで働く理学療法士は一つの施設などで、週何回か勤務する形が多いです。
フリーの場合はスキルや業務内容によって報酬が違うため、年収はばらつきがあります。パートタイムは時給で働きますが、以前と比較すると時給は下がってきています。現在は時給1500円~2000円が相場になっています。薬剤師などのコメディカルスタッフと比べると低いですが、一般的なパートタイムよりは高くなっています。
本記事は2017/02/23の情報で、内容は理学療法士としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。