繊維メーカーの転職では英語力が武器になる
繊維業界においてもグローバル化は拡大しており、国境を越えた取引が日常的に行われたり、安価なアジア製商品に対抗するため生産拠点を海外に移している企業も少なくありません。そのため繊維メーカーでは営業職、技術職ともに語学力が求められるようになっており、中でも英語力は魅力的なスキルとして重宝されます。
採用の応募条件としてはTOEICの点数を設けていないことが一般的ですが、一定以上の英語力があることは、転職時の大きなアピールポイントとすることができます。入社後にTOEICの受験を求められることもあるので、事前準備として英語のスキルアップしておくのはおすすめです。
TOEICスコアの目安は?
大手メーカーの総合職の場合、なんらかの形で外国語を業務で使う人の割合は半数を超えます。そのため、基本的な英文が読み書きでき、簡単なコミュニケーションができることは、円滑に業務を進めるうえでも重要になってきます。目安の英語力はTOEIC600点以上程度ですが、苦手な人もまずは英語に慣れ親しむことからはじめるのが大切です。中堅~小規模の繊維メーカーの場合は、英語の必要性はやや下がりますが、やはり身に着けておいて損のないスキルの1つと言えます。
大手の管理職の場合、登用に一定以上のTOEICの点数が必要な企業も多く、多くは550~600点程度をボーダーとしています。管理職の場合は、日々のメールなどでの読み書きの英語の他に、海外顧客のアテンドや海外生産拠点の監査など、会話としての英語が必要になることもあります。英語に苦手意識がある人は、少しずつ英語でのコミュニケーションに慣れておくと、転職後もスムーズに業務にあたることができます。
英語を「読む」力がまずは優先
一口に英語力と言っても読み書き、会話などいろいろありますが、繊維メーカーの業務で使うことが多いのは「読む」ことです。総合職以上では、英語のメールを読んだり海外のサイトを閲覧したりと、英語を読む機会は多くの人が体験します。
翻訳ソフトなどを活用することもできますが、繊維業界は専門用語も多く、細かな部分は自分で辞書を引きながら対応する必要もあります。英語の勉強を始める場合は、まずはリーディングから取り組んでみるのがおすすめです。
- 繊維メーカーへの転職では、英語力が大きな味方になる。