施設で活躍する保育士の求人
施設で働く保育士を知っている人は少なく、保育士資格を持っていても実習以来施設に行っていないという人もいます。しかし、施設勤務は実はかなりの高給が期待でき、好待遇の所が多いのです。
- 障害児施設の勤務
障害児施設の児童指導員はほとんどが保育士で、保育士資格を持っていない人もなれますが、保育士資格を持っていると資格手当が付いたり、基本給が高くなります。また、保育についてしっかり勉強していると施設側からは判断されるので、上級職への昇進も可能です。
障害児施設の勤務は、一日子ども達に付きっきりというイメージがありますが、そのような事はありません。施設にいる子どもも義務教育は受けますから、午前中~昼過ぎまでは学校に行っています。その間に掃除をし、自分の雑務を行う時間が出来るので残業も少なくて済みます。
どこの施設も夜勤がありますが、夜勤には仮眠時間もありますし、夜勤中は巡回以外は自分の仕事をしても良いので、保育士の中でも自分の時間を作りやすい職場です。障害に対しての知識は求められますが、入ってから学ぶ人もいるので、最初から完璧に勉強出来ていなければ入れないという事はありません。学ぶ姿勢を面接でアピールすれば就職・転職できます。
- 児童福祉施設の勤務
障害児施設の勤務では障害への理解を深めなければいけないように、児童福祉施設では子どもの見えない傷(※所謂虐待やトラウマ)を優しく包み込んで安心させる器量が求められます。他にも、保護者との関係作りでは、保護者に対して思うところがあっても顔には出せません。保護者の様々な気持ちを受け止めて、共に生活改善に取り組みます。
他にも、児童自立支援施設になると、今度は子どもの非行を更生する事が目的になるので、子どもと楽しく遊ぶだけでは務まりません。必要に応じて衝突・指導が必要です。子どもと信頼関係を築くのも難しく、勤務もハードで、トラブルで休日でも呼び出される事もある為、児童福祉施設は人の入れ替わりが激しいです。体力に自信がある人で、18歳までの幅広い子どもの成長を傍で見守りたいと思う人に向いています。
- 障害児施設や児童福祉施設でも保育士の資格を活かして活躍できる。各分野の専門知識や理解が求められるが、入ってからの学習で良い場合も。
施設と保育園の比較
- 施設勤務の方が保育園より条件が良い?
施設勤務と保育園勤務を比べると、施設の方が条件が良い場合があります。保育園は人間関係が複雑なことが多く、給料の安さ、残業の多さ、休日の少なさなどで待遇が悪い所も多いです。しかし、施設勤務は休みを規定通り取得できる(※ただし、突然の呼び出しはあります)、有給消化率が高い、夜勤明けは自由に時間を使える、給料が保育園よりも高い、入れ替わり勤務なので人間関係があっさりしていることが多いなど、好条件を挙げることができます。
施設職員をしている男性保育士は結婚している人もおり、子どもを持つ人もいます。家族を養う事もでき、自活をするにも十分な給与をもらえますし、福利厚生も保育園より良い場合があります。将来に不安があるが、どうしても保育士として生活していきたいならば、施設への転職というのも一つの手段です。
- 保育士から施設への転職は可能?
保育士の経験はあるが施設の経験は実習以外ないという人も、施設職員へと転職しています。大切なのは転職してからのやる気や勉強する意欲なので、施設職員の経歴がない事は問題ありません。保育士の仕事で行き詰まり、人間関係や給与面で不安を抱いて転職を考えた場合は施設も転職先の選択肢に加えると良いです。
また、児童養護施設は2歳から、乳児院は2歳までの子どもがいるので、保育園で乳児クラスを受け持っていてその経験を活かしたいのであれば、そういった職場を選びましょう。
- 施設勤務の保育士は、給料や人間関係の面では保育園より条件が良いこともある。
本記事は2017/01/24の情報で、内容は保育士としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。