保育園の保育士の求人事情は?
ここでは、認可保育園、認可外保育園、託児所、認定子ども園の4つの施設について説明します。
- 認可保育園
保育士に人気があるのが、この認可保育園です。保育士の中でも認可である為に安定していますし、給料も認可外よりも高く、正社員になれる可能性も高いです。認可という事で保護者からも信頼が厚く、潰れる心配もありません。
福利厚生も認可外や託児所よりは好条件である所が多く、人間関係はそれぞれの園で違いますが、条件が良いため長く勤める人が多いので、人間関係も比較的安定しています。倍率は高いですし、園によっては入る際に面接に加えてピアノや歌唱の実技テストを実施する所もあります。入るまでは他の保育園よりも大変ですが、入ると非常に条件が良く働きやすい職場が多いです。
- 認可外保育園
認可外保育園は条件がかなり園によって違うので、よく見極めなければいけません。正社員登用をなかなか行わない園、福利厚生が充実していない園、パート保育士で成り立っている園など、それぞれの園で状況は全く違います。
認可外は補助金も出ないので、経営が苦しい所が多く、認可に比べて条件は悪くなります。しかし、保育園は需要が高いので潰れる心配はほぼありません。認可保育園で採用されなくても、認可外保育園で採用してもらえる事もあるので、様々な園を積極的に受けると良いです。
- 託児所
託児所も保育に欠ける子どもに保育を与える大切な場ではありますが、更に条件は悪くなります。託児所で正社員というのは珍しいですし、アルバイトやパート契約の職員で成り立っている場所が多いです。正社員の雇用を目指すなら託児所は選択肢から外すのが無難です。一方で、ブランクを取り戻す為にアルバイトとして入るなら託児所が適しています。
託児所によっては保育理念なども特になく、「子どもを預かる場」になっている事もあるので、保育士としてのやりがいを求めるなら認可保育園を目指す方が良いです。
- 認定こども園
認定こども園は特殊で、幼稚園教諭と保育士免許の両方を取得していないと働けません。しかし、幼稚園教諭の免許が必要なだけあって、給料は認可保育園よりも良い所が多いです。業務内容も教育が入る以外はほとんど保育士と変わりませんし、給料が高くて業務も同じであれば認定こども園に勤める方が高給与が期待できます。
子どもに保育と同時に教育を取り入れる部分では保育士自身も勉強が必要ですが、やりがいは大きく、保育所が徐々に認定こども園に変わっていく今の世の中を見ていても、将来的に安定が見込めます。保育園から認定こども園へ転職する人もおり、保育士としての技術があれば転職が可能となっています。
- 認可保育園は、求人倍率は高いが経営が安定しており、待遇も良い所が多い。認可外保育園は事情が様々なので事前にしっかり確認を。
本記事は2017/01/23の情報で、内容は保育士としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。