2人目の履歴書のサンプルです。
保育園から知的障害児施設の児童指導員に転職を希望する23歳Bさん(女性)
平成25年に短期大学を卒業後、元々働きたいと自由実習やボランティアで何度も通っていた保育園に入社。ボランティア時代からの希望だった乳児クラスに配属(内1年2歳児クラス、2年を1歳児クラス)。2年目の1歳児クラスではクラスリーダーとして、保育士を取りまとめて、クラスを仕切って行事担当も行っていました。
しかし、保育士業務の忙しさで自分の時間を全く取る事が出来ないのに加えて、給与の低さで将来に不安を抱き、夜勤ありで残業手当も付き、福利厚生もしっかりとした児童福祉施設である知的障害児施設に転職を希望し、保育士として培ったスキルを活かしたいと考える事例です。
①免許・資格
平成25年 幼稚園教諭免許、保育士資格 取得
②特技・趣味・得意科目など
実際の文章
「大学時代から保育園にボランティアに通っており、乳児の保育に強い関心を抱いていました。その中で、どうやって言葉を使わずにコミュニケーションを取り、信頼関係が築けるのかを研究し、様々な工作遊びやオリジナルの玩具を通して、言葉を使わないコミュニケーションを保育の現場で実践していました。また、乳児クラスリーダとして率先して言葉を使わないコミュニケーションを取る遊びの方法を他の保育士に伝え、指導を行っていました。」
- その職場で活かせる事をどんどん押し出します。次に目指しているのは全くの異業種でもある障害児教育です。障害児の知識が乏しい保育士がどんな力を発揮できるか、施設側は不安を抱いています。そこで、乳児教育の中でも、知的障害と通じるコミュニケーション方法を提案し、現場でも率先して働ける事をアピールします。保育の現場で学んだ事をアピールしつつ、次の知的障害児の前ではどのように活かせるのかを具体的に提示する事が大切です。
③志望動機
実際の文章
「短期大学時代に興味を持った乳児保育を極めようと努力をし、保育園でも自分のスキルを高めようと努力をしてきました。しかし、もっと幅広い分野に目を向け、様々な保育スキルを身に付けて現場で活かしていきたいと思い、前々から興味を持っていた児童福祉の分野への転職を希望しました。
中でも知的障害児施設では、私の目標である、言葉を使わないコミュニケーションを実践し、どれだけ子ども達と信頼関係が作れるか、自分の保育を通して、子ども達に自分の気持ちを言葉以外で相手に伝える術がある事を伝え、これからの人生に活かして欲しいと思い、この知的障害児施設に転職を希望しました。」
- 志望動機はあくまでその施設でどんな活躍をしたいか、自分が役に立つのをアピールする欄です。素直に「給与が高いから」など書くと印象が非常に悪くなります。給与の高さや自分の時間確保は隠し、ひたすら自分が施設に入ってやりたい事、やる気を持って施設に転職したいという事をアピールします。
④本人希望記入欄
実際の文章
「特にありません。」
- 本人の希望欄は基本的になくても構いません。しかし、一つ注意したいのが転勤です。施設はお抱えの姉妹施設がいくつかある所があり、児童だけでなく成人施設を抱えている所もあります。突然成人施設に異動や転勤になる事もあるので、成人施設で働く自信がない人は、「児童との関りをしっかりと勉強し、積極的に研修にも参加していきたい」などと、前向きな文章で児童施設が良い事をアピールします。
本記事は2017/01/20の情報で、内容は保育士としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。