スキルアップ・キャリアップを目的とした転職
臨床開発モニターの転職時の志望動機として最も多いものが、スキルアップやキャリアップを目的としたものです。
スキルアップの中でも特に多い理由の1つとしては、Global studyを経験したいというものがあります。日本国内にだけ拠点があるような製薬企業やCROでもGlobal studyは経験が可能ですが、絶対数を比較すると海外に拠点(本社)がある製薬企業やCROの方が圧倒的にGlobal studyの数は多いため、そのような企業に転職することがよくあります。
次にキャリアアップを目的としたものですが、臨床開発モニターからCTL(Clinical Trial Leader)、LM(Line Manager)と呼ばれるポジションに就くことを目的としたものがあります。臨床開発モニターとして十分な経験を積み、臨床開発モニターよりも上位職に就きたい場合に転職を考えるようになります。
しかし、転職によって上位職のポジションに就ける可能性はそれほど高いものではありません。転職先の会社としては即戦力を求めるため、そのポジションの実績がある人を採用したい意向があります。転職希望者がそのボジションを希望する場合は、associate CTLやassociate LMとして採用して適性を確認し、問題がないようなら昇格させるという場合もあります。
- Global studyを経験するため外資系企業に転職したい、上位職に就きたいという理由での転職が多いが、転職によるポジションアップは簡単ではない。
妊娠・出産や育児、ワークライフバランスを求める職場変更
臨床開発モニターの仕事は、一般的に非常に忙しいものです。したがって、妊娠・出産や育児があると、仕事を継続することが難しい場合もあります。多くの会社で、妊娠・出産や育児に伴う休職が認められていますが、取得しにくい、取得後に復帰しにくいという現状もあります。
制度自体は内資系企業も外資系企業も整えられていますが、その利用者の数は内資系企業より外資系企業の方が多くみられます。加えて、外資系企業の多くは時短勤務を導入しており、例えば勤務時間10時から16時などのような短時間勤務を認めています。
その他の志望動機としてワークライフバランスを目的としたものがあります。これは仕事と個人の時間もバランスよくとることで生活そのものを充実させるという考え方で、多くの企業で取り入れられています。業務が忙しい臨床開発モニターにとっては重要とされており、志望動機としてよく挙げられます。
- 妊娠・出産・育児に伴う休暇の取得や時短勤務ができる会社への転職や、ワークライフバランスを求めての転職も多い。
本記事は2017/01/14の情報で、内容は臨床開発モニター(CRA)としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。