正社員採用が基本
ジュエリーデザイナーは、比較的正社員雇用を募集している会社が多くあります。これは、単純な意味でのジュエリーデザインだけを業務とする会社は少なく、ほとんどの会社ではジュエリーの企画、デザイン全般、指示書の作成、サンプル作成等さまざまな多くの仕事をこなす必要があり、アルバイトや派遣社員、契約社員といった雇い方では賄いきれない業務があるためです。また、その会社ならではのデザインやノウハウの流出を防ぐことも正社員雇用が多い理由のひとつです。
ジュエリーデザイナーの正社員の転職ではやはり即戦力が求められます。したがって、ほとんどの正社員の中途採用は、ジュエリーデザインの実務経験者を求めています。特殊な知識やスキルが必要なため、当然といえば当然です。パソコンスキルとしては、Excel、word、PowerPointといった事務的なものが使えることはもちろんよいですが、それよりも、Illustrator、Photoshop、CADなどの3Dソフトの経験者が求められることが多いです。
- ジュエリーデザイナーは業務範囲が広いことなどもあり正社員の求人が主流。ただほとんどの求人では実務経験などを含む即戦力が求められる。
未経験者でも正社員で採用されやすいケース
上記で「正社員求人が多いが未経験可は少ない」という旨の内容をまとめましたが、少ないながらもデザイナーのアシスタントの正社員募集もあり、この場合は未経験でも可能なものがあります。まずはアシスタントデザイナーから始めて経験を積み、その後デザイナーとして活躍するのも1つの方法です。
あとは、ジュエリーではなくても雑貨など他のプロダクトをデザインしていた場合は、正社員募集の条件を満たすことが可能なケースもあります。類似する生産、販売工程の実務経験があれば、それをジュエリーに転用するだけです。ただ、この場合は、別にジュエリーに関する基礎知識の勉強や、資格取得などを事前にしておくことが望ましいです。3Dソフトのスキルを身につけておくとさらに好まれます。そしてもっとも重要であることは、ジュエリーのデザインをしておくことです。ポートフォリオにデザイン画を入れておき、面接時に提案できるのがベストです。
また、デザイナーが販売業務を兼務する会社の場合は、販売経験があれば採用されることもあります。ジュエリー販売は丁寧で品のある接客が求められるため、高額商品を扱っていたのであればより好感度が上がります。もちろんこの場合もジュエリーデザインをしておく必要があるのは前述に同じです。
どの事例においても、ジュエリーに対する情熱と仕事に対するやる気が伝われば未経験で正社員採用されるケースがあります。
- ジュエリーデザイナーの正社員雇用は経験者採用・即戦力採用が基本だが、販売職経験など未経験でも採用されやすいケースもある。
本記事は2017/01/10の情報で、内容はジュエリーデザイナーとしての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。