新卒で旅行代理店へ入るのに有利な学歴は?
旅行代理店に限らず新しい業界で働き始めると、学校で学んできたことよりも、その後の社会人としての経験や学生時代のアルバイトの経験の方が役立つと感じることも多いでしょう。
旅行代理店は、他の業界に比べ高い学歴を必要とされないことが多いですが、内定を勝ち取るまでの書類選考等では「学歴フィルター」が未だに存在しているであろうことも事実です。ここでは学校を卒業して新入社員として入社する時の「学歴」について、旅行代理店へ入るのに有利な事例をご紹介します。
- 四年制大学卒は汎用性あり
旅行代理店の入社希望者の多くが、四年生大学卒です。新卒の場合は旅行業界に対しての知識が薄い場合がほとんどで、特に書類選考の段階での選考基準は「どの大学を出ているのか」という点がチェックされ、やはり名前の通った学校の方が有利です。
また、学生数の多い総合大学であると、OBやOGを志望会社の中から見つけやすいため、その点でも有利であると言えます。卒業後、即役立つ知識を得るわけではありませんが、一般教養等の講義等で自身の興味の幅が広げることができ、旅行代理店での業務を助けることになります。
- 専門学校は知識とコネクション
専門学校の中には、観光や旅行に特化した学科をもつ学校があります。四年制大学の学生が実際の社会生活とは切り離された学問に取り組むのに比べ、それらの専門学校では「旅行業」に特化した勉強、つまり、実際に旅行代理店で働く時に立つ知識を得ることができます。
旅行業界で重要な「旅行業務取扱管理者」の資格を取ることを目指す学校も多く、旅行代理店へ入社した段階で、何の知識もない四年制大学卒業生とは僅かながら差があります。また、多くの観光系の専門学校では、大手旅行代理店から出向社員を受け入れているため、学校と企業の間にあらかじめパイプがあることも有利な点です。
- 四年生大学と専門学校、両者のメリットを
最近、四年制大学において「観光学科」「ツーリズムコース」といった名称で両者のメリットを併せ持つ学部や学科を設定している大学があります。一般教養を深めながら旅行業についての実務的な内容、そして今後の旅行業界のあるべき姿を考えることができます。
また、二年制の専門学校に比べ四年間の学生生活の中では、自分自身で使い道を決めることのできる時間が生まれます。旅行に費やすのもよし、サービス業について掘り下げるためにアルバイトに専念するのもよし、語学に磨きをかけるもよし、いずれにしても旅行代理店に限らず社会に出た後に、自身の力となる経験となる筈です。