福利厚生は充実している傾向に
鉄道会社は大手企業が多いゆえに、比較的、福利厚生は充実している傾向にあります。以下に大手の鉄道会社の福利厚生の一例を挙げてみます。
- 住宅など生活に関わるもの
一般的に、大手鉄道会社は社宅や独身寮などを整備しています。もともとは鉄道会社自社の敷地に建てることが多く、交通の便が良い場所にあることも少なくありません。民間の賃貸住宅と比較すると家賃も格安です。ただし、会社によっては独身寮の居住には年齢の上限を設定している会社があったり、社宅では家族の人数によって入居を許可している会社もあります。
鉄道会社は転勤になっても自社エリアで完結することがほとんどです。遠距離の通勤になるケースは稀なので持ち家率がとても高いです。これも会社によりますが、持ち家に対して補助金を出したり、ローン金利の一部を補助するなど、持ち家を促進している鉄道会社もあります。
- 休日に関するもの
鉄道会社は有給を比較的取りやすい会社です。ただし、カレンダー通りに休める仕事ではないので、お盆や正月などの混雑する時期は同じ日に有給の申し込みが集中すると取得を制限されることもあります。
また鉄道会社は現在、大勢の女性が働いています。結婚や出産の後も仕事ができるよう、出産休職、育児休職の制度を設けている会社がほとんどです。復職後には一定期間時短勤務に就くことが出来る鉄道会社もあります。
高齢化社会を迎え、介護休職の制度を設けている会社もあります。勤務形態が不規則な鉄道会社ですが、必要な休日はしっかり取得する事ができます。
- 余暇に関するもの
鉄道会社の中には一般企業のように保養所を所有している会社もある一方、コストダウンの観点から自社で保養所を所有せず、社外施設の割引や補助を行っている会社もあります。
また、ホテルや遊園地を経営している大手鉄道会社ではそれらを社員割引で利用できる制度もあります。鉄道会社ならではの福利厚生と言えるでしょう。