貿易事務に向いている人は?
製品の輸出入は、様々な人が関わりながらルールに基づいた多くの手続きを経て行われています。貿易事務は、それらがスムーズに行われるように進めていくのが仕事です。従って、貿易の一連の流れやルール、専門用語を頭に入れておくことが必須です。
また、貿易に関する書類は全て英語表記であり、仕事上で海外と直接やり取りすることも多いため語学力も必要となります。貿易のルールは細かい改正が頻繁に行われることもあり、貿易事務の仕事に就いてからも覚えることが多いです。覚えたことを活かして柔軟に対応していかなければなりません。
貿易事務に適性がある人には、以下のような条件が挙げられます。
- コツコツと知識を習得することができる
- 英語が好き、苦手意識がない
- 細かい事務作業が得意
- 期日を守ることができる
- コミュニケーション能力が高い
貿易事務に女性が多い理由は、上記のような適性を満たす人は女性の方が多いというのが一因です。女性でなくとも、通常業務はファイリングや入力作業が中心になるケースが多く、そのような作業が苦にならない人がよいでしょう。また、貿易は「○日○時までに」といった期日を細かく区切られる場面が多々発生するため、きちんと期日を守れる人などが向いています。
- 貿易事務は語学力の高さや細かい事務作業などが適性として求められる。
不向きかなと感じたら?
貿易事務の仕事に就きたいけれど自分には向いていないかな、と感じている人も自信を失う必要はありません。やはり一番大切なのは、仕事に対するやる気と熱意です。いくら適性があってもやる気のない人は仕事を進めることができません。貿易事務という仕事に熱意を持って取り組んでいなければ、確実さに欠けることもあるでしょう。
例えば不特定多数の人とコミニュケーションを取るのが苦手という人は多くの人が集う場所に参加する機会を増やしてみる、というように自分にできることから少しずつ始めてみましょう。英語力に不安があればTOEICの目標点数なども定めて勉強始めてみましょう。最初は向いていないと感じても、仕事をするうちに自然と適性が身につくこともあります。
- 貿易事務の適性の中にも自分の努力で身につけられるものも多い。
本記事は2016/12/09の情報で、内容は貿易事務としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。