貿易事務経験者は再就職しやすい?
貿易事務は派遣社員やパート勤務の人が多く、正社員は少ない印象をお持ちの方も多いでしょう。また1つの企業でずっと貿易事務として働くより、転職しながら働き続けるというケースもよく見られます。
貿易事務は、貿易ルールについての専門知識や語学力を必要とする仕事です。そのため採用する企業側は、新たに教育や研修を行う必要がなく即戦力となる貿易事務の経験者を求める傾向にあります。実際、貿易事務の求人では「貿易事務の経験がある人」という条件を提示している企業が目立ちます。選考の過程においても必ず経験の有無を問われ、経験者はそれだけでかなり優遇されることが多いのです。
- 経験重視の貿易事務の採用は、再就職に関しても実務経験があれば就職先は見つけやすい。
前職からブランクがある場合
例えば結婚や出産を期に退職後、数年経ってまた貿易事務として再就職したい場合や、以前貿易事務をしていたが異業種に転職、再度貿易事務に就きたい場合もあるでしょう。ブランク期間がどの程度かにもよりますが、そう長くなければ経験者と同等の扱いを受けることができます。
ただ国際情勢は日々刻々と変化し、貿易ルールも細かい改定が繰り返されています。それらに合わせて貿易事務の仕事も変わってくるので、あまりにブランクが長いと変化に対応しきれず一から覚えなくてはなりません。たとえ貿易事務としての経験が長くても、長期間のブランクからの再就職はやや厳しいものになることもあります。
- ブランクがある場合の再就職はその期間にもよるがそう長くなければ実務経験重視で採用してくれる企業も多い。
再就職のポイント
貿易事務への再就職を成功させるには、自分のキャリアプランをしっかり立てることが大きなポイントです。貿易事務のスペシャリストを目指すのか、あるいは貿易事務の仕事をしながら通関士など別の職種を目指すのかなど、自分の目標をはっきりさせると就職先を選びやすくなります。
また、貿易事務と言っても仕事内容や任される仕事量は様々です。輸出入どちらを担うことになるのかや日々のルーティーンワークの量など、希望先の詳細を事前に把握しておきましょう。自分の経験やスキルを武器に再就職の第一歩を踏み出しましょう。
- 自分の将来のキャリアを明確に意識して面接に臨むのが再就職成功のポイント。
本記事は2016/12/09の情報で、内容は貿易事務としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。