製薬会社の残業時間

業界:製薬会社

13views

 imasia_3197272_M

 

残業時間が多い研究職

 製薬会社の研究職は、依然として残業時間が多いです。特に、病気に有効な化合物を見つけるための合成研究は残業が多くなりがちです。これは競合の製薬会社に病気に有効な化合物を見つけられてしまうと、その時点でその研究は全て取りやめになり、莫大な研究開発費などが無駄になってしまうからです。そのためいち早く病気に有効な化合物を見つけなければならず、残業時間も多くなるということです。

 

 研究職には、他に、製剤、薬理などの研究、基礎研究などが存在しますが、これらの研究職での残業は合成研究に比べると少ないです。その他、ほとんどの研究職は、勉強会を1週間に3,4回など自発的に行っておりますが、この時間帯は残業時間に含まれません。

 

 また研究職と働く研究補助職の社員は残業時間は少なく、研究職の残業事情とは異なります。

 

時間外活動も必要な営業職

 製薬会社の営業職の場合、通常、日中は営業の実務のために、病院、薬局、医薬卸会社などを訪問し、新製品の紹介や製品の価格交渉などを行っており、営業所に戻ってくるのは、定時以降になってしまうことが多いです。そして営業所に戻ってからメールチェックや上司との打ち合わせを行ったり、自社製品の説明資料を作成したり、医師に提供する文献を学術部に依頼するなどの仕事を行います。このため、ある程度の残業が発生します。

 

 また、病院や医師の都合により、労働時間外においても外部で営業活動を行っている営業職も多いのですが、日本ではなかなかその時間を残業時間として申請しづらい環境にあり、それらの時間を残業時間として申請しない社員も珍しくありません。また医師との信頼関係を高めるため、労働時間外に医師と一緒にに飲食を行ったり、休日に医師の趣味などにつきあうということもあり、これらは通常残業時間や休日出勤などとして申請することはできません。

 

 その他、営業所には営業職の社員の事務や経理などを担当する庶務係のような社員が必ずいますが、これらの社員は残業時間は少ないです。

 

残業の多い法務部や知的財産部

 デスクワークの職種は、一般に残業時間が少ないのですが、法務部や知的財産部の残業時間は比較的残業が多いほうになります。

 

 特に、製薬会社で特許に関する業務を行う知的財産部では、新薬の特許権が取れなかったり特許訴訟等で敗北すると、数十億円~数千億円の損失を会社に与えることになります。またその業務は国内だけでなく海外にも及びます。例えば、新薬の特許権を取得する場合、日本の特許庁の審査を通して特許権を取得するだけでなく、欧米、中国、韓国、台湾、インド、オーストラリアなどにおいても、各々、特許庁での審査があり、これを通過しないと各国での特許権を取得できないのです。

 

 また、特許庁へ提出する書類や訴訟に関する書類では、1つの誤字・脱字・タイプミスにより特許権が無効になったり、訴訟に敗北するというケースもありますので、1つの書類を何人もが何回もチェックして正式に特許庁や裁判所に提出します。

 

 このように、知的財産部などの業務は製薬会社にとってとても重要であり、しかも仕事量は膨大なので多くの残業時間が発生します。また海外での訴訟は大変で、ダンボール何十箱もの訴訟関連書類を裁判所に提出しますのでその内容確認や準備のために、残業時間が膨らむことも珍しくありません。

 

全般的に残業時間の少ない工場の業務

 工場での業務は全般的に残業時間が少ないです。工場では、製造部、工務部、品質管理部などが存在しますが、どの職種においても残業は少なめです。製造機器などは、2,3年間に1度、保全や修理を行う必要があり(通常、定期修理期間などと言われます)、その際には、製造部や工務部などでまとまった残業が発生します。ただ、この定期修理期間は通常1,2ヶ月程度の期間です。

 

 また稀なケースではありますが、製造工程でトラブルがあったり、製品の品質がオフスペック(規格以上に不純物を含むなど)になった場合、関係する部署の部長、課長、係長、主任などの社員は、問題が解決するまで帰宅することができません。

 

事務職の残業時間

 製薬会社の総務部、人事部、経理部、ITグループなどは、一般に残業時間は少ないです。これらの職種は、製薬会社だからといって特別な職務があるわけでなく他の製造業の同じ職種とほぼ同じ内容の仕事をしています。そのため残業時間は少ないです。人事部は、新入社員の人事採用時期、経理部では決算の時期に残業が発生しがちですが、それも限定した期間だけのものです。

 

本記事は2016/11/29の情報で、内容は製薬会社での勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。

転職サイト!最新人気ランキング!

全て無料!情報収集にも転職相談にもまずは以下の大手エージェントを味方につける!

  1. 「転職」と言えばもちろん「リクルート」!求人件数の多さはもちろんカバーする業種・職種の幅も業界トップ級!まずは1サイト登録するならここ!

  2. 転職業界大手で国民的な企業の「マイナビ」!リクルートエージェントと併用する人も多い!2サイト利用でほぼ全ての業界をカバーできる!

  3. インテリジェンスが運営する「DODA」もランキング上位!非公開求人が多いことや地方都市の求人に強みがあることが特徴のサイト!

  4. 女性の転職に特に定評と実績がある「パソナキャリア」!女性向けのセミナーやコンテンツ配信の質と量は業界随一!

  5. 年収アップに自信ありの「@type」!スキルや年収を適正に評価し年収を最大限アップできるように担当者が徹底サポート!

比較 転職エージェント 派遣会社ランキング
ページ上部へ移動する