50代で大手製薬会社の求人の現状は?
50代で大手製薬会社の求人はかなり少ないです。少数の例を挙げるなら、製薬業界で部長クラスで実績を残しているような人がヘッドハンティングされ50代で転職できるケースが稀にあります。
その他、銀行からの転職者などがあり、この銀行というのは転職先の製薬会社とつきあいのある銀行になります。製薬会社が銀行からの転職者を受け入れるメリットは、新事業を立ち上げる際にその銀行からの融資を受けやすくなる点などがあります。つまり転職者は顔つなぎ的な役割になります。そのためこの転職者は銀行である程度の人脈をもっていない人でないといけません。これも稀なケースと言えます。
正社員ではないがコンサルタントとしての採用がある
特殊な分野での非常に優れた知識や経験をもっていたりするような場合、コンサルタントとして採用されるケースがあります。この場合は正社員ではなく、例えば週2,3回の勤務といったような労働形態となるケースが多いです。
特殊な分野とは、最新の有機合成の知識、再生医療の知識、遺伝子解析の知識、国内外の各種の法律や判例、特許に関する実務経験・ノウハウ、訴訟に関する実務・ノウハウ等があげられます。また、コンサルタントとして優秀であれば、正社員に昇格することもあります。
営業職としての求人
製薬会社で50代で求人が一番多い職種は営業職になります。新薬を販売していた製薬会社は、新薬の特許権切れによりジェネリック製薬会社に参入され薬価が低下し厳しい戦いをしいられている企業が多いのです。その競争に打ち勝つために、製薬会社は販売力を強化したいと考えています。
販売力を強化するためには、優秀な営業員を増やすのが一番手っ取り早い方法です。しかし中小の製薬会社では営業員や販売ルートが少なく、その営業力が十分でない会社が多々あります。そういう製薬会社では、年齢に関わらず病院や医師へのコネクションをもった営業員は魅力的であり、優秀な営業職の方であれば採用の可能性は十分にあります。
また、年収の高い大手の製薬会社(特にジェネリック製薬会社)やCSO(医薬品販売受託機関)でも、年齢制限なしで営業職を募集しているところも存在しますので、50代で製薬業界の営業へ転職したい場合は、そちらの採用試験を優先して受けるのも良いかもしれません。
50代でも、勤務地、年収、福利厚生等にこだわらなければ、製薬会社の求人はありますが、よい条件で転職をするためには優秀な転職サイトなどに登録をして、求人先を探すのが一番良い方法です。