残業が少ない製薬会社の求人

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多くの製薬会社での業務は残業が多い

 全てとは言えませんが、多くの製薬会社での業務は、例えば研究職・営業職など、残業が基本的に多いです。

 

 日本の製薬業界は海外の大手製薬会社の市場参入により競争が激化しており、研究においては他社より早く成果を出さねばならず、営業においても他社の製品に負けないように医師や病院とのコネクションをより深いものとしなければなりません。

 

 そのため、これらの職種では特に残業が多く、忙しい部署では1ヶ月で相当の残業があることもあります。また、休日出勤を行うことも珍しくありません。

 

製薬会社で残業の少ない職種

 前記したとおり、全ての職種において、残業の少ない製薬会社はほとんどありませんが、製薬会社において残業の少ない職種は一部存在します。それは、総務、人事、経理、業務部門などの部署です。

 

 ただ人事部門は人事採用時期、経理部門では決算期において残業が増えることもありますが、あくまで一定期間だけであり、研究職や営業職のようにいつも忙しいわけではありません。

 

 また、法務部や知的財産部は、同じデスクワークですが、各種契約書の作成、特許明細書の作成、特許取得、特許庁への中間処理の対応、特許訴訟など多くの業務、しかも国内だけでなく外国でも同様の仕事がありますので、デスクワークの中では残業が多くなります。

 

 次に工場職についてです。工場での業務は一般に残業が少ないです。下記に職種の一例を挙げます。

 

  • 製造員(実際に製品の製造を担当)
  • 製造スタッフ(製品の収率改善などを製造法などを改良したり、製造工程でのトラブルを解決する、主に大卒社員が担当)
  • 品質管理部(出荷する製品の品質をチェックする)
  • 工務部(製造部で使用する機器を保全・管理する)
  • 環境保安部(工場が安全に操業できるようにするための職種、具体的には、火災時の消防隊、不審者の侵入を防ぐ守衛など)

 工場でトラブルがない限りほとんど残業はなく、残業時間は少ないです。ただ数年に一度、工場の機器等の定期点検が国から義務づけられており、その定期点検には約1ヶ月間を要し、その期間では製造スタッフや工務部の部署では残業が増えます。

 

研究職の中で残業の少ない職種

 一般に、製薬会社の研究職の仕事として、主に、①有効成分の合成の研究(有機合成、菌の遺伝子変異による化合物の合成等)、②薬理の研究、③製剤の研究、④有効成分の合成のための工業化検討、⑤基礎研究の5種類に分類されます(※コチラでも解説)。

 

 この中で残業が少ないのは、他社との競争の影響が少ない②薬理の研究および③製剤の研究の研究になります。薬理の研究は、合成された化合物を動物に投与するなどして病気に対する有効性や副作用などを調べたりする部署、製剤の研究は合成された化合物を、錠剤、カプセル剤、添鼻薬、注射薬などに製剤化して有効成分の体内での挙動を調べる部署です。これらは研究職の中では残業時間の少ない職種です。

 

 一方、他社との競争力に最も関係する①有効成分の合成の研究は、新薬をいかに早く見つけるかという命題を受けていますので、非常に忙しく残業も多いです。

 

この記事のまとめ

 以上、各職種における残業事情でした。残業時間の多い研究職や営業職がやはり出世や昇給しやすく、また残業代も多くもらえますのでお金を多く得たい人はこれらの職種を選ぶのも悪いことではないです。

 

 また、中途採用の採用試験のときに、特段の事情がない限り「残業はしたくない、できない」という旨の発言をすることは、面接官にとって心証のよいものではありませんので控えたほうが良いでしょう。

 

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