一般的に製薬会社は高年収?
一般的に、他の製造業と比較して製薬会社は収入が高いです。これは医薬という製品の利益率が高いためです。
例えば大手製薬会社の大卒の場合、30代中盤で年収1000万円以上となるケースも多く見られます。特に営業職と研究職は昇給が早く、より早く年収1000万円以上になります。ただこれらの職種は、他の業務と比較して年収が良いぶん、時間外労働が多いことやノルマが厳しかったり大変なことも多いです。
また、製薬会社の営業職や研究職の管理職として中途採用をされた場合、年収はスタートから1000万円以上のことも多いですが、その分、求人もあまり多くなく競争率も高くなりますので一般職の場合として門戸が狭くなってしまいます。
外資系製薬会社は年収が高い?
一般に、国内製薬会社と比較して、外資系製薬会社の年収は20代、30代では高いケースが多いです。しかし、外資系製薬会社は昇給率があまり高くなく、一方で国内製薬会社は管理職に昇格すると一気に年収が増額されるなどするので、どちらにしても生涯年収はほぼ変わらないというのが実業です。
また、外資系製薬会社の場合、成果を挙げれば昇給につながるメリットがありますが、成果を挙げられなければほぼ昇給されず、最悪の場合、解雇というケースもあります。一方、国内製薬会社では、だんだんと成果至上主義になってきていますが、まだ根強く年功序列による昇給制度が採用されているところが多く、成果をあげなくてもある程度の年齢になれば高い年収を得られるようなケースが多いです。
また、外資系製薬会社と比較して、国内製薬会社は、給与と別に住居手当・扶養家族手当・地域手当などの収入を得られたり福利厚生が良かったりするケースが多いので、単に見かけの年収だけで判断して転職を行ってしまうのは避けたほうがよいです。
<※少しでも年収をあげるための一言アドバイス>
大手の製薬会社自体の年収にそれほど大きな差はありませんが、もし少しでも高い年収の製薬会社へ中途採用を望む場合、例えば製品売り上げ上位20位以内の製品をもっているような製薬会社は、より高い年収が得られます。ただし、いくら高収入の製薬会社へ中途採用になったとしても、成果をあげられなければ、年収は高くなりませんので、自分の能力が最大限に生かせる会社かどうか、事前に会社のことについて調べておきましょう。
中小の製薬会社やジェネリック製薬会社でも他製造業より高年収
中小の製薬会社やジェネリック製薬会社は、一般に大手製薬会社と比較してその年収は低いです。しかしながら、他の製造業(化学品、食品、電機、酒類など)と比較した場合に年収は高いです。
また、中小の製薬会社から大手製薬会社への転職は、一般に難しいですが、大手製薬会社が新しいプロジェクトを行ったり事業拡大をする際に多くの求人がある場合がありますのでそのようなときは、中小の製薬会社出身でも即戦力としてすぐに活躍できると転職先の製薬会社が判断すれば、採用される可能性があるので、そのようなチャンスの時期を見逃さないようにしましょう。
とにかく成果を出すこと!
高収入の製薬会社に採用された場合、それで安心してしまわないでとにかくがんばって成果を出すようにしましょう。そしてまずは早く管理職になることを目指しましょう。製薬会社の給与体系として、管理職に昇進できないと年収も頭打ちになって停滞してしまいます。
また中途採用の場合、半年~1年間は試用期間となりあまり高い給与をもらえない場合が多いですが、これをクリアできると正社員としての辞令が出て高い年収を得ることができます。また中途採用という理由だけで昇給や出世が他の社員と比べて遅くなることはないので、その点は安心してよいでしょう。