ケアマネジャーの勤務時間は日勤メイン
ケアマネジャーには入所系、入居系、在宅系の勤務先がありますが、いずれも勤務は8時30分や9時からの8時間労働が一般的です。入所、入居系は1人勤務や2人勤務が多いので、勤務時間に変動があることは非常に珍しいです。
在宅系は、居宅介護支援事業所によっては7時から10時で2つか3つの勤務帯に分けられている場合があります。これはデイサービス職員の出勤が8時のところや、ホームヘルパーの早朝援助が7時頃から、夜間援助が19時に行われることがあるので、何かあった時に対応できるように勤務時間に幅を持たせているためです。
また、まれにケアマネジャーという名の介護職員を配置している入居系の施設があります。そのような施設は、夜勤などを含めてほぼ介護職員と同様の勤務形態で設定されていることがあります。
- 日勤の勤務形態がほとんどだが、勤務先によっては早朝や夜間、夜勤がある場合も。
ケアマネジャーには残業がつきもの?
ケアマネジャーは自分のペースで仕事ができるのですが、それはあくまでも予定通りにスケジュールが進んだ場合です。
担当ケース35件を抱えている場合、家族や利用しているサービス事業所に加えて新規の相談者などから電話が入ってしまいます。また、地域行事への参加や予防教室、地域の会議、研修などの予定も散りばめられるので、ケアプラン作成やモニタリング、担当者会議などが捗らないこともしばしばです。
特に担当者会議などは別事業所や要介護者、介護者などとの調整が必要なので、優先して設定されるため非常に大変です。結果的に書類作成などの事務作業が後回しになってしまい、残業が発生します。
ただ、そうは言ってもうまく調整できている場合や、担当ケースが少ない場合、一人ひとりが利用しているサービスの種類が少ない場合などはスケジュール通りに進むこともあるので、残業しなくても良い場合もあります。
- 担当件数が少なく、スケジューリングがうまくいけば残業せずに業務を遂行することも可能。
ケアマネジャーの緊急対応
居宅介護支援事業所には24時間連絡が取れるような体制をとらなければならない事業所があります。特定の加算をとる場合には、365日休みなしでシフトを組んでいる場合や、誰かに電話が繋がるようにオンコール体制をとっているところがあります。
最近は加算をとっている場合、とっていない場合に関わらず土日祝日も営業しているところも多いので、土日祝日は休みだと思わない方が良いです。ただ、病院系は日祝を休日にしているところが多く、福祉法人系は年中無休にしているところが多いなどの特徴もあります。
オンコール体制は電話が入ったら1回1回いくらと手当の金額を定めているところ、担当になったら手当がもらえるところなど様々ですが、休日に電話がかかってくるかもしれないと気を張っているのは少々気疲れしてしまい、精神的に大変な仕事となってしまいます。
- 居宅介護支援事業の場合、年中無休の営業やオンコール体制をとっているところもある。
本記事は2016/10/21の情報で、内容はケアマネジャー(介護支援専門員)としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。