ケアマネジャーはパートの求人も多い
ケアマネジャーの仕事は要介護者の認定調査やケアプラン作成などで、完全にではないものの個人での業務が大半を占めています。そのため、ケアマネジャー個人の勤務時間がいつでどのくらいかよりも、ケアマネジャー個人が何人のケースを担当できるかが問われます。
例えば、6時間勤務で週3日の出勤だった場合に、常勤職員の半分弱である15ケース程度担当できるなら、それでも事業所としてデメリットはないのです。そういった理由もあり、ケアマネジャーのパート職員は多くの事業所で活躍していますし、事業所も少しでも働いてくれる人を探しているのが実状です。
子育て中の女性に最もニーズの高い10時~16時の時間帯でも募集は多いので、子育てをしながらパート職員として働き、常勤への雇用変更の機会をうかがう人も少なくありません。働き方に選択肢が多い点はケアマネジャーのメリットの一つです。
- ケアマネジャーに求められるのは勤務時間よりも担当件数なので、パートの求人も多い。
パートで働く際に気を付けたいこと
ケアマネジャーが勤務するのは、入所施設か居宅介護支援事業所が一般的です。入所施設であればある程度希望通りの働き方ができますが、居宅介護支援事業所の場合は少し注意が必要です。
居宅介護支援事業所のケアマネジャーは基本的に個人個人が担当を持ち、苦情や相談、サービス調整を行うので、事業所によっては休みの日や退勤後でも電話対応を課しているところがあります。休日や時間外の電話対応の場合、ほとんどの事業所では報酬が支払われることがないので無給で対応するイメージです。
毎日電話があるわけではないですし、自分の失敗や担当ケースの対応を他の職員に任せる方が気を遣うような場合は気にしなくてもいいのですが、休日まで仕事に縛られたくない場合は事前に休日や時間外の電話対応を確認しておいた方が無難です。
- 居宅介護支援事業所では休日や定時後の電話対応を無給で行うケースがあるので、事前に確認を。
パートのケアマネジャーの時給相場
ケアマネジャーの時給は事業所によって大きく差が開いています。積極的に人材を採用しようとしている事業所は、地域のニーズが大きいところと自施設に在宅サービスを多く持っているようなところです。
大規模な居宅介護支援事業所もケアマネジャーを数多く採用しており、退職者の補充を行わなければならないので、比較的条件は良いです。時給の相場観としては、時給2000円が最上クラスで、経験者であれば時給1800円は狙えます。
一方で、とりあえず求人を出しているところや、将来的に常勤雇用することを目的とした窓口程度に考えている事業所は時給900円程度でスタートのところもあります。ただし、ケアマネジャーは長期的な雇用を目的としているところもあるので、昇給や賞与が設定されている事業所であれば、スタートの時給が低くても長期的に見ればメリットがある場合もあります。
- 時給は900円~経験者であれば1800円ほどと幅広いが、最初の時給が低くても昇給や賞与など長期的にメリットがある場合も。
本記事は2016/10/21の情報で、内容はケアマネジャー(介護支援専門員)としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。