ケアマネジャーが高年収を狙いやすい資格
ケアマネジャーの年収は資格や経験に大きく左右されます。ケアマネジャーを取得してすぐの転職や、介護系出身者でも管理職経験がない場合などであれば、求人の条件に大きな差が出ることはありません。
- 看護師
ケアマネジャー取得前の実務経験として看護師資格を取得している場合は、年収が上がりやすいです。病院勤務のケアマネジャーの求人は比較的高額給与の提示がされていますが、たいていの場合「看護師資格必須」もしくは「看護師資格優遇」という条件が付いているものが多いです。
これは、併設の居宅介護支援事業所の場合は、退院支援で病棟の看護師や医師と連携を取る必要があることや、医療的情報の引き継ぎを円滑に進めたいという病院側の意向を反映させたものです。また、病棟内勤務や介護療養病床に勤務する場合には、時として看護師登録ができるように考えているところもあります。
- 主任介護支援専門員(主任ケアマネジャー)
もう一つ差が生じる資格として主任介護支援専門員(主任ケアマネジャー)があります。求人を見ると管理職や施設の立ち上げスタッフを緊急で募集している場合がありますが、そのようなところは管理職経験の有無によって給与は変わってきますので、ケアマネジャーとしてどういった働き方をしてきたかが重要になります。
主任ケアマネジャーは、ケアマネジャーとしての実務経験が必要な資格である点と、居宅介護支援事業所の加算要件に有資格者の配置が定められていることから、加算取得事業所や加算申請事業所は通常の求人よりも高額給与が設定される傾向にあります。加えて地域包括支援センターでも主任ケアマネジャーの配置が求められていることから、給与が高い場合があります。
- 看護師や主任介護支援専門員、管理職の経験がある場合は、高年収を狙いやすい。
ケアマネジャーの付加価値
ケアマネジャーの有資格者数は年々増加しています。また、それに伴って、資格は取得しているものの実際にはケアマネジャーとして勤務していない人も増加しています。そんな中ではケアマネジャーとしての価値はそれほど上昇してきません。数多くいるケアマネジャーの中から高年収を勝ち取るためには、ケアマネジャーとしての基礎経験はもちろんですが、それに付加価値がないと厳しい状況です。
ケアマネジャーとしての技術や知識はより専門的に追及することはできますが、あくまでも主観的要素が多い世界です。雇用する側が求めるのは、ケアマネジャーとしての熟練度ではなく客観的な活躍ですので、配置基準や加算の算定要件に該当するか、管理業務の経験があるか、立ち上げスタッフとしての経験があるかなどを見られます。求人を探す際も、付加価値の高い資格や経験を元に検索すると、高年収の求人が見つかる可能性が高いです。
- 管理職や新規施設の立ち上げ経験があるなど、ケアマネジャーとしての付加価値が高い求人は高年収の傾向。
本記事は2016/09/29の情報で、内容はケアマネジャー(介護支援専門員)としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。