お金がなければ開業できない
社会保険労務士の独立開業準備で最も大切なものは、「資金」です。士業の開業は、他の業種に比べ開業資金はそれほどかからないと言われていますが、それでもある程度の初期費用は必要です。
- まず、社会保険労務士の登録には登録料がかかります。地区によって金額は様々ですが、登録だけで20万円かかるケースもあります。
- 維持費も必要です。社会保険労務士として活動するためには、毎年会費を支払わなければいけません。勤務社労士に比べて開業社労士は会費が高く設定されているので、顧客が取れない場合は会費だけでも事務所運営が厳しくなってしまいます。
- また、事務所開設にも様々な費用がかかります。家賃のかからない自宅での開業を選択した場合でも、仕事で使うパソコンやプリンタ、電話、給与ソフトや労務 管理ソフト、封筒や紙など、必要なものは数多くあります。社会保険労務士としての証明となる社労士印の作成にも、ある程度の費用がかかりますし、給与ソフ トや労務管理ソフトは毎年の更新料がかかってくるので、一回きりの出費とはなりません。
独立開業にあたり必要となる金額のおおよその合計を割り出し、まずは資金を獲得することに注力しましょう。社会保険労務士の独立開業準備に資金は欠かせません。独立開業を志した瞬間から、資金集めの努力を始める事が最重要です。
- 独立開業の1stステップはまずは「資金」!
数年間は「売上ゼロ」を覚悟する
独立開業したら、顧客の獲得が必要です。以前の勤務先から顧客を連れてくるケースは別として、ほとんどの人はゼロからのスタートとなります。そのため、それなりの売上が見込めるようになるまでは、自身が生活していくための資金が必要になってきます。
開業時の自身を取り巻く環境を考えた上で、今後2~3年はまともな収入がないことを想定して、計算をしましょう。独身か既婚者か、既婚者の場合は、子供はいるのか、夫婦共働きなのか、ケースによって金額は様々ですが、独立開業のおかげで一家が路頭に迷うことがないよう、ある程度の資金は確保しておきましょう。
- 改行序盤の売上は過度に期待せずに目先の生活費などは準備しておこう。
本記事は2015/03/12の情報で、内容は社会保険労務士としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。