新規開発統括責任者の役割について
英会話教室は新規開設(開業)が比較的活発な業種です。その理由の一つは、この業界にはフランチャイズシステムを採用しているところが多いからです。フランチャイズ事業はロイヤリティを収入源とするだけに、加盟店を増やさないことには売上拡大は期待できません。つまり拡大を続けていかなければ、経営の妙味は薄れてしまいます。
それをよく示している例が、いまだに新規加盟店を募集し続けているコンビニエンスストアではないでしょうか。素人目にはもういいかげん飽和状態を迎えているように思えるのですが、一向にフランチャイジー募集の手を緩めることはないようです。
話を元に戻しますが、タイトルにある「英会話教室の新規開発統括責任者」の仕事は、新規開業する英会話教室の開業までのお手伝いをする担当者のことを言います。つまり、新規立ち上げの教室がうまく軌道に乗るように開校前の数ヶ月間に渡って開業準備をお手伝いをするのです。したがって、英会話教室新規開業のサポーターと言っても良いかもしれません。
新規開発統括責任者の具体的な職務は次のようになります。
<①オーナーや業務推進責任者(マネージャー)などに対するマニュアルに基づく英会話教室運営についての指導>
オーナーは教職などについていた人が比較的多く経営には不慣れです。したがってこうした人たちに英会話教室経営のイロハを指導します。
<②販促活動の実践と指導>
広告宣伝活動と生徒募集活動を実践しながら指導します。
<③インストラクターの採用と指導>
生徒に英語を指導する講師を採用してマニュアルに沿った指導を行います。
<④開設後の業務指導についてスーパーバイザーとの打合せ(引継ぎ)>
開業後の指導は本部のスーパーバイザーの担当になりますから、そのための打合せを行って引継ぎを行います。
新規開発統括責任者にはどのような能力が必要なのか
英会話教室の新規開発統括責任者は、主に英会話教室のマネージメントについてを教室のオーナーやマネージャーなどに指導することが任務です。したがって、英会話教室のマーケティングや販促活動を熟知していなければいけません。それだけでなく、インストラクター(講師)を指導する役目もありますから、当然英会話ができなくてはいけません。
新規開発統括責任者はこのように守備範囲が非常に広いため、いわばオールマイティな能力が必要になる職種です。したがって、この業界での実務経験が長い人でなければ勤まる職種ではありません。
新規開発統括責任者の求人を行っているのはどんな英会話教室なのか
最初に述べたように、英会話教室業界はフランチャイズシステムを採用しているケースが非常に多くなっています。なかでも児童英語教室では圧倒的にこのスタイルを採用しているところが多いです。
したがって、新規開発統括責任者が必要になるのは当然のごとく、こうした運営企業になります。ということは、この職種の求人が多くなってくるのは「フランチャイズ方式を採用している児童英語教室の運営企業」になります。ネットで検索をすれば、いま児童英語教室のフランチャイズ展開が大きく動いていることがよく分かるでしょう。
- 英会話教室業界はフランチャイズシステムを採用している企業が多い。特に、児童英会話スクールに多くなっている。
- 新規開発統括責任者は、フランチャイズの立ち上げをサポートすること。幅広い経験と知識が求められる。
- 求人を探すのであれば、「フランチャイズ方式を採用している児童英語教室」だと選択肢が多くなる。