日本人講師は外国人インストラクターと生徒の橋渡しをする(成人向けスクール)
成人向け英会話スクールのインストラクター(講師)は、英語を母国語としているネイティブと呼ばれる外国人が勤めている場合が多くなっています。なぜなら入学してくる生徒も、どちらかと言えば外国人講師を望んでいる場合が多いからです。「本場で通じる外国語を学ぶにはネイティブのほうが良い」と多くの生徒が考えており、名のある英会話教室の多くが外国人インストラクターを前面に出して指導に当たっています。
とは言え、成人向けの英会話スクールにも日本人講師がいることもあります。それは、外国人講師のアシスタントを勤める講師です。英会話教室には、生徒のレベルに合わせてクラス編成がなされている場合があります。例えば、上級・中級・初級というケースです。この場合、上級は別にして、中級や初級の生徒の場合だと英語力の関係で外国人講師とのコミュニケーションに円滑に進まない場合も少なくありません。そうしたときに生徒との橋渡しをするのが日本人のアシスタント講師の役目になるのです。
したがって、成人を対象にした英会話スクールでの日本人講師の求人はこうした役目での募集となっていることが多いです。
- 成人向けの英会話スクールでは、生徒が望んでいることもあってネイティブの外国人が講師をつとめることがほとんど。
- まれに、生徒とネイティブ講師のコミュニケーションの橋渡し役である「アシスタント講師」として日本人を募集していることもある。
児童英語教室では圧倒的に日本人講師の求人が多い
上で述べたように成人向け英会話教室で日本人講師が果たす役割は、外国人講師と生徒の橋渡しです。しかし、これが児童英語教室の場合は事情が逆転します。つまり、メインが日本人講師で外国人講師はアシスタントを勤めることが多くなります。
これはなぜかと言いますと、児童英語教室に通うのは子どもたちだからなのです。同じ英語を学びにやってくるとはいえ、子どもの場合は大人と違ってはっきりとした動機を持っているとは言えません。つまり、大人のようにニーズを元にした目的意識を持って英語を学ぼうとしているのではないのです。たいていの場合は、「親に勧められたから」とか「友達がやっているから」などの理由が始めるきっかけになっています。
それに、子どもには物事に飽きやすいという特性があります。そして動機が弱ければなおさら早くあきるのです。こうした理由から、いったん英語教室に通い始めても、途中で止める可能性が非常に高いのです。それ故に、「子どもを飽きさせないようにすること」が講師の大切な仕事になってくるのです。
飽きさせないためにはどうしたら良いかと言えば、それは生徒を英語レッスンに引きつけることです。この場合、日本語があまりできない外国人には難易度が高いでしょう。生徒のほうも最初は珍しがって、好奇心を持って接していた外国人講師ですが、日本語ができないために、コミュニケーション不足が生じてきて、その結果次第に飽きてくるからです。これではせっかくの英語レッスンも効果を挙げることはできません。
こうした理由で児童英語教室の場合は、日本語のよく分かる日本人講師がメインになって外国人講師はアシスタントを勤めることが多くなっているのです。
- 成人向けとは違い、子供向けの英会話スクールでは日本人インストラクターの求人需要が高い。
- 子供向けのスクールでは上手にコミュニケーションを取りながら、飽きさせずに授業にひきつけることが大切になってくる。
英検・TOEIC・TOEFLなど受験目的のクラスでは日本人講師の方が求人が多い
成人向けの英会話教室では外国人講師が一般的だと上で述べましたが、クラスの性格によっては例外もあります。それは英検、TOEIC・TOEFLなどの検定受験を目的にしたクラスの場合です。
この場合の指導目的は検定受験になりますから、必ずしも会話力ばかりが優先されることはありません。つまり、検定に対する読み書きを含めた英語の総合力をつけることが必要になります。そのため受験技術なども含めて丁寧な説明を加えながら指導することが必要になりますが、それには説明が十分できる日本人講師の方が向いている、と考えられるからです。なぜなら外国人講師だと細かな点で説明に難があると考えられるからです。したがって、こういった分野のクラスでは日本人講師の求人もよく見られます。
- TOEICなどの資格取得用の英会話クラスでは、日本人インストラクターの求人募集が多い。
- 英語力・会話力だけではなく、受験技術も含めた丁寧な対応が求められる。
<英会話教室での日本人講師の求人まとめ>
①、成人向け英会話教室での外国人講師のアシスタント
②、児童英語教室の講師
③、英検、TOEIC、TOEFLなどの受験担当の講師